04 別れ、出会い、再会
混沌を極める一九世紀末にあって、しばし世界情勢が凪のように穏やかになりつつあった。悪魔の鉄槌に始まり、未知の物質と科学技術を巡る戦乱がおこり、列強諸国は戦争自体に疲弊し一時的にその動きを鈍らせていたのだ。これは世界各地で戦禍が拡がるにつれて、被害の規模が無尽蔵に増え、それらに伴う重工、機械工業をはじめとする各種産業がめまぐるしく成長、科学技術が人智を超えた速度で発展したことにより、戦地となった場所に甚大な影響を与えてしまうことが影響した。
ノルマンディ義賊兵団の存在は紛争や内戦を長期化させないことに一役かっていたことは明らかである。この頃になると、空賊という俗称は世論から消え始めていた。ノルマンディ義賊連合艦隊と呼ばれたり、北欧義賊連合軍などと呼ばれることもあった。もちろんイレブンバック隊はその一大隊であるのだが、俺は入隊して一年が経過しても、他の大隊と接触したことがなかった。
加えて、世界各地で起こっている戦争が小康状態にある時勢のためか、俺は未だに殆んど実戦を経験していない。スカイ・キングダムのガン・シップと偶然に接触したことで、成り行き上の銃撃戦に遭遇したが、すれ違いざまの一瞬のできことだった。また、スペイン無敵艦隊のガレオン空挺がイレブンバック大隊の進路に先回りし、待ち伏せていたこともある。しかし、キャプテン・マルコが回避行動をとったために激しい戦闘にはならなかった。俺の記憶では、戦闘らしい戦闘はそれくらいだ。それに偵察任務などで敵地を何度か訪れても攻撃を受けるようなことはなかったので、本当に自分が兵士なのだろうかと、牧歌的な事を考えることもあった。
ノルマンディ義賊連合艦隊(最近になりこの名称が定着)のエイトオーバー隊と接触したのは、酷い嵐の夜だった。
中東付近の空域に停泊している最中のことだ。嵐といっても空挺自体は雲の上に出ているため、雨風は気にしなくて良かった。しかし、濃い墨を水に潜らせたような黒雲が眼下に広がり、雷鳴と閃光が空挺を底から照らしつけている。俺はデッキに出て柵から身を乗り出して雷がピカピカと瞬くのを面白がって見ていた。
「雷に打たれるわよ、リヒト」シーナは数歩下がった位置で俺の背に声を掛けた。俺は誰かが近づいてくる気配と、その控えめな足音がシーナであることを感じていた。
「ん、大丈夫さ」俺はシーナを一瞥すると、あちこちで弾ける雷の瞬きに目を戻した。シーナは身長が低く、黒髪をボブカットに切りそろえ、黒目がちな瞳は常に潤んでいるように見えるから実際の年齢よりもずっと若く見える。しかし、意志が強く自分の意見をしっかり持っている性格であるため、俺よりもずっと精神年齢は高い気がする。
「そう」シーナはそういったきり、沈黙した。俺の横に立ち、並んで眼下を見下ろした。小さな手で柵を掴んで、吹き上げる風に前髪を押さえている。
「雲は空の上にあるものだったよな。雷も空から落ちてくるものだったのにな」俺はぼんやりと空挺の上から黒雲を眺めていることに、以前の自分なら想像もしたことがない景色を見ているのだと思っていた。
「そうね。私達は一年で居場所がガラッと変わったから、見える景色も違うのよ。感じ方も、性格も変わったもの」どこか含みのある言い方をしたシーナ。俺は不審に思って彼女の顔を覗き込んだ。黒々とした瞳には、雷光が反射しているが彼女の焦点はその光を捉えていなかった。
「どうかした?」
「別に」
「そう」
俺達は沈黙した。シーナとは沈黙を共有できるくらい多くの時間を過ごしてきた。両親が仲が良く、小さな頃から遊んでいたのだから。こういうのは幼馴染というのだろう。しかし、この時ばかりは沈黙が気まずかった。
「フーゴは機械の手足を手に入れて、右目も見えるようになった。前より明るくなったよな。ジッタもフィルもこの一年で背が伸びたし。あれは食いもんのせいかな。俺達栄養が足りてなかったのかもな」俺は明るさを装って言った。
「リヒトも前に比べると棘が無くなったね。人の事疑わなくなったと思う。目つきも良くなったし」シーナは寂しげな目で俺を見た。
「そうかな」俺は笑っていた。自分でも嘘くさい笑い方だと思った。
「そうよ」
「シーナは変わらないな。前からしっかりしてる。芯が強いんだな」そう言った俺をシーナは強く睨み返してきた。
「違うよ。私だけ変わらなかったら、それは私だけみんなと違うってこと」強い口調でシーナは言った。俺は彼女の言ったことの意味が分らずに困惑した。こんなに強い態度に出るシーナを見たのも久しぶりだった。俺が拳銃で自分の頭を打ち抜こうとした時、彼女は激しく俺を叱った時以来だろうか。
「置いていかれた様にかんじているのか? それは…」
「違う、違うよ」
俺が言い切らないうちにシーナは首を振って否定した。
「ねえ、リヒト、彼女ができたの? ミランダさん?」
俺は目を素早くしばたき、突然そんなことを聞かれるとは思いもしていなかったので目を丸くした。
「彼女とか、そういうんじゃない、と思う、けど」俺は相当歯切れ悪く言った。こういうことにポーカーフェイスを装えない性格のくせに、何故シーナに対してミランダとの関係を否定してしまうのか。
ミランダが突然俺の部屋を訪れたのは半年前。近づく彼女と距離をとり、今はそういう関係になることはできないことを伝えた。ミランダは黙り込んだが、俺が「今は」と言ったことを持ち出して、「いつか」を期待したようだ。しばらく部屋で話し、そこで俺はミランダの素の顔を見た。幼い子どものようで、無理に背伸びをした少女は、なんの恥じらいもなく自分の弱さを吐き出した。俺は黙って聞いていた。話し終えたミランダも黙って泣いていた。長い時間そうしていた。
それからミランダは何日か置きに俺の部屋を訪れるようになった。他愛もない話をしたり、時にはお互いの悩みを話し合ったり、将来の夢を語り合った。そうするうちに、手を握り合い、唇を重ねることもあった。しかし、それ以上にはお互いに踏み込まないでいた。親を失った子どもが軍隊の中で慰めあう恋愛に、脆さや刹那、憐憫といったものを抜きにして、お互いを確かめ合いたいと願っているのだと俺は考えている、果たしてミランダもそうだろうか。
シーナは目を丸くして驚いた表情をしている。俺の稚拙なごまかしは、ミランダとの関係をむしろ肯定していることにほかならない。そのことにシーナは驚いていたのかと思ったが、違った。シーナがゆっくりと指を上げて指した先にあったもの。それは黒々とした機影だ。
雷雲の隙間から鋭角で飛び出してくるガリオン空挺は、雲の筋をひきずりながら悠然と出現した。薄暗い闇夜に忽然と現われた空挺は不気味に見え、わざわざ雷雲を抜けてやってきたことが不可解極まりない。
「シーナ、早く中へ」俺はシーナの手をとって船内に駆け込んだ。シーナを自室に送り届けると、猛烈に走って司令室を目指した。この時間なら当直の隊員が操舵室にいるはずだ。敵襲に気づかないはずがない。しかし、非常事態を知らせるベルは鳴っていない。ひょっとしたら眠りこんで気づいていない可能性もある。
「敵襲…だ…」俺は勢いあまって司令室のドアを力任せに開けて部屋に転がり込むように入ったが、既に数人の主要幹部たちが集まっている。もちろんキャプテン・マルコもいたし、スカイ・ユニットのバークリー中隊長やアーティラリー・ユニットのグレイヴ中隊長、ストライク・ユニットのギレンダム中隊長が揃っていた。これはどういうわけだろう。
転がり込んだ俺は、虚をつかれて司令室のウィンドウガラスから見える禍々しい空挺を指差して「敵が、敵が…」と息も絶え絶えに言った。バークリー中隊長は俺に近づき、手をとって立ち上がらせた。
「敵ではないよ。ノルマンディ連合のエイトオーバー大隊さ。リヒトには言っていなかったなかな。すまん、すまん」綺麗にオールバックに髪を撫でつけ、髭を蓄えた口元と目元には優しげな光を宿すバークリー中隊長は俺にいった。これで二十代後半だというが、物腰の柔らかさや堂々とした姿勢から、もっとずっと年上に見える人物だ。敵ではないと聞いて俺は安心したが、しかし、イレブンバック隊の幹部が集まっているのはどういうわけだろうか。
「戦力調整会議に新人が入ってきてはまずいだろう。バークリー、部下の管理が甘いのではないか」キラリと光る銀淵のメガネに青白い面長な人相、神経質そうなつり上がった目元をしたグレイヴ中隊長はメガネをクイと人差し指手で上げながら言った。手足が異様にながく、両腕が肩からすべて金属化している。戦力調整会議とはなんだろうか。
「たまにゃいいじゃねーか、新人がいてもよ。問題あるめぇ。明日にはクルー全員が知ることを数時間この坊主が早く知るだけさ。黙らせておきゃいいわけよ」岩のような男、という形容がぴったりなギレンダム中隊長は、キャプテン・マルコよりもずっと大柄で体格がいい。筋肉と脂肪が混然となり、まるで巨岩を思わせる風貌と、眩しく反射する禿頭に目元が金属化して一本のメガネをかけているようだが、かえって表情がなく恐ろしい。その大男に俺は「なあ」と顔を寄せて凄まれた。俺は「喋りません、喋りません」と声を震わせていた。これ以上脅されたら失禁しそうだ。
「大事なエース候補をいじめないでくれ、ギレンダム」言ったのはキャプテン・マルコだ。ギレンダム中隊長は身を引いたが、ずっと俺を見ていた。
「今回の会議にリヒトの同席を許可する。以後、必ず出席することが条件だ」とキャプテン・マルコが言うと、中隊長達は一様に意外そうな顔をしてキャプテンに視線を向けた。
ウィンドガラスの向こうに見える空挺からは、四機のモウルが飛び立って、こちらに向かっているのが見えた。
しばらくして、司令室のドアをノックする音がした。
「どうぞ」とキャプテン・マルコ。入ってきたのは如何にも船長という言葉が似合いそうな壮年の男だった。白くなった逞しい口ひげに、彫りの深い顔立ちで、人生経験の長さを思わせる皺が刻まれている。白い軍帽を被り、白いマントのような外套を羽織っている。身体は服の上からでもよく鍛えられていることがわかり、誰が見ても軍人であるとわかる。
「息災だったか、マルコ」男は部屋に入るなり、キャプテン・マルコを名指しで呼んだ。
「はい、キャプテン・ヴォルド。お元気でしたか」二人は握手を交わして抱き合った。バンバンと背を叩きあい、お互い生きてまた会えたな、という喜びを確かめ合うような抱擁だった。
キャプテン・ヴォルドの後ろには三人の男女が従っていた。おそらくはエイトオーバー隊の幹部達であるのだろうが、イレブンバック隊のそれに比べるとずっと年配な人たちだった。それにキャプテン・ヴォルドを含めて彼らは誰も機械化していなかった。
両隊の幹部が首を揃えて何を話し合っているのか、俺にはよく理解できなかった。理解できたことは、世界規模でみた戦況は凪いでいるように見えるが、列強諸国はこの間に力を蓄えていることや、アジア諸国、とくに中華民国での紛争は泥沼と化し、現在ノルマンディ連合軍の本隊であるエボリューション隊が介入を試みているが糸口が見出せないこと。スカイ・キングダムはこの世界情勢を根底からひっくり返すような兵器を開発し、実験段階にあること。日本という極東の国で技術革新がすさましいこと。
円卓を囲む幹部達の顔を眺めて、俺は必死に欠伸を噛み殺していたが、やがて船を漕ぎ始めていた。途切れそうになる意識の中で俺はおぼろげに会話を聞いていた。
「機械化した人員を何人か補填したい。中華民国との戦闘に巻き込まれた際、こちらはかなり人員が削られたのだ。できれば看護要員のクルーも補填したい」低く通る声のキャプテン・ヴォルド。
「わかりました。何人か有望な人員をお渡ししますが、戦闘経験はあまり無い者もいます。看護者に関しても用意ができます」とキャプテン・マルコ。
「ああ、構わない。こちらで育成する。変わりに今回はヒューゴを返そう。彼はいい戦士に育った。その他、熟練者を幾人か用意する」
「ヒューゴですか。いいのですか、キャプテン・ヴォルド。彼はあなたが見込んで是非にと引き抜いていった人材ですよ。彼もあなたへの忠誠心があった」とバークリー中隊長。
「ヒューゴは今スランプにある。成長が高止まりしていてな。後任の指導に付かせることで新鮮な空気を送ってやりたい」言ったのは、エイトオーバー隊のエア・ユニット中隊長。
「ヒューゴに見合う人員となれば、フーゴを渡すか」キャプテンマルコは言った。フーゴの名が出たことで俺は目を覚ましかけたが、重い瞼を上げはしたが、すぐに意識が遠のいていった。
「フーゴなら人員としては一級ですが、彼を渡すとなるとリヒトが反対するのでは」グレイブ中隊長が言った。
「説得するさ。看護要員にシーナも渡そう。いずれは戻してもらうことを前提にだがな。それにジルとスミスを渡す。ヒューゴとつりあう人員なら仕方がない」キャプテン・マルコは言った。
「そう…ですか。キャプテンはリヒトを可愛がっているのか、どうなのか分りかねます」
バークリー中隊長。
「全くだ」とギレンダム中隊長。
「多様な人間模様があるようだな。結構、結構。では明日のフィエスタで辞令を出そう」キャプテン・ヴォルドは腕を落ち着いた声色で言った。
「イエス・サー」その場の全員が声を揃えた。
俺は固く絞ったモップでデッキを擦っていた。早朝の日課だ。空挺は未だに黒雲の上に居座り、バリバリという音が下方から聞こえている。いつもと違うのは、イレブンバック隊の空挺の隣には黒々としたボディに黄色いラインがトライバル模様に走るエイトオーバー隊の空挺が停泊していることだ。
「おまえの友人を何人かあちらに乗せることになる」
「フーゴにシーナでしょう。聞いていましたから」
「起きていたのか」
「たぶん」言った俺はぶすっとしてモップをかけ続けた。
遠くで雷が上方に放電した。
「ジルとスミスもだ」と言ったキャプテン・マルコの言葉に、俺はただ小さく頷いた。
その日のフィエスタは二つの大隊を合わせた盛大なものだった。飲めや歌えの大狂乱の中、キャプテン・マルコは静かに杯を傾けている。横にはフランス人形の様な婦人がいて、その隣には中隊長達。対角にはキャプテン・ヴォルドと中隊長が座し、フィエスタを穏やかな表情で眺めていた。
立ち上がったキャプテン・ヴォルド。その仕草だけで場が静まる。
「辞令書を読み上げる。ヒューゴ、ライラス、タノ、ガルガリアン、以上四名をイレブンバック隊所属とする」低くく威厳に満ちた声でキャプテン・ヴォルドは言った。
「辞令。フーゴ、シーナ、ハンナ、スミス、ジル、アスナニ、ジッタ、カラヤン、チクセン、ポムエ、以上をエイトオーバー隊所属とする」
場は静まり還っていた。わらわらと話しだす声が上がり、やがて喧騒に満ちる。俺は会場の端に身体をもたせて全体の様子が観察できる位置にいた。壁から身体を離して歩き出す。仲間達に励まされ祝福の言葉をかけられているフーゴの下へ。
「フーゴ、いいか」
「ああ、なんだリヒト」
「シーナとジッタを頼むよ。活躍を期待している」
「ありがとう。でもリヒト大丈夫か? スミス少隊長もジルさんも異動するのに」
「俺のことはいいよ。大丈夫さ」
それが俺とフーゴが肉声で会話する最後となった。
翌日の早朝、キャプテン・マルコはデッキに来なかった。何故なら、シーナがいたからだ。たぶん、俺とシーナがいるのをみてキャプテンは部屋に引き返したのだと思う。
俺とシーナはその朝、抱き合って泣いた。
「必ず生きて」シーナは言った。
「あたりまえだ」俺は言った。
「リヒトは死にたがるから」「よしてくれ。今は違うよ」「ならいいけど。あなたが好きだった」
俺は声を出せずにシーナを抱きしめる力を少し強め、すぐに弱めた。身体を離して彼女の顔を見て頷いた。黒目がちの瞳が潤み、涙がこぼれ、閉じられた。
「お願い」と言ってシーナは硬く目を閉じた。俺は彼女の唇に自分の唇を重ね、離した。
「フーゴを頼む」
「うん」
シーナと再会したのはその二年後だ。俺もシーナも身体は成熟し、大人のそれになった。ただ、大人になったような気がしているだけで、心は子どもに違い無かった。ミランダとは毎日喧嘩をしながら幸せだった。
戦争で船を落とした。撃った。焼いた。人を殺した。殺した。やがて、その意味に気づかなくなった。日常が戦いの中にあり、かつて見た空の美しさも、黒い空も、清潔なベッドの有難さも忘れていて、俺はいつかの自分になっていた。人を疑い、すべて敵だと思っていた自分を思い出させてくれたのはシーナだった。
「一番魅力的で、でも脆いリヒトに出会えた」早朝のデッキ。しかし俺はモップを持っていない。ルンバと呼ばれるオートクリーナーが俺に代わってデッキの床を磨くから。
「変わったな、シーナ」
「どこ?」
「背は小さいままだけど、おっぱいが大きくなった」
「死ねばいいのに」微笑してシーナは言った。ボブカットだった黒髪は伸びて腰ほどまである長さになり、前髪はパッつんと揃えられていた。
「死なないさ。敵はすべて殺すから」
「死んだのよ、フーゴ」笑ったまま言ったシーナ。
俺は掃除を終えたルンバの電源を切ろうとして手を止めた。
「死んだ?」突風が吹いた。キャプテンマルコに、ヒューゴに憧れて伸ばした長髪が風にさらわれた。
「そう。スカイ・キングダムの艦隊と遭遇した時、私もフーゴもエボリューション隊の前線に配置されていたの。毎日が戦争だったわ。こことは違う。あそこはね、死ぬことが前提なの。生き残ることは確率の問題。フーゴは出撃して戻ってこなかった」シーナは悔しさで唇を噛んだ。口元に血が流れる。俺はシーナの口に手を入れて奥歯に手を差し込んでその動きを止めた。俺の指が噛み切られそうな強さだった。
「フーゴは死んでいない」俺は言った。
「嘘にも、励ましにもなっていないわ。彼の子がいるの。このお腹に」シーナは俺の指を強く噛んだ。
ただ、俺にはフーゴが死んでいないという確信があった。