絶対王者の崇拝者
オレ様は戦慄だぜ!目の前のガキ、宇宙観察者、ノヴァが絶対王者のキングを縛り付けていたからだ!
「すりすりー!」
しかもすり寄ってやがる……!キングはげっそりショッキングな表情だ。
「おい!キングを離せ!」
「やだよ!お前、このお方がどんな人か知らないのか?」
「我々超人類の始祖だ。彼の血肉を食ったことで、不老不死になったんだ」
圧倒的、新事実!
「そうなのか、キング!」
キングは考え込んでいた。
「今考えたら、そうかもしれない、そうじゃないかもしれない」
「覚えてはいないだろうね。超人類とはいえ大昔の出来事を覚えられるような脳の作りではないから。
僕はこの情報をアカシックレコードを読んで知った。
僕の目標はただ一つ、貴方の家来になることだ!」
ノヴァはキングをガン見している!
「生き残ったのも、貴方のお姿がこんなに綺麗なのも貴方のおかげ!私を家来、いや、奴隷にしてください!」
「断る。我輩は王だが、ミカドの奴隷だ」
「こんなやつのですか……!」
「何が"こんなやつ"だよ!俺様は偉いのに!」
「そうだ。我輩はミカドと100年も生きている」
こいつ、数えていたのか!感動だぜ!
「そうか……」
ノヴァが懐からビンを取り出し、口を開く。
「これはアカシックレコードから取り出してきた、王様の全て記憶です。ビックバン以前、貴方が超人類になってから今までの」
こいつ、ビックバンより前に生きてたのか!?
「さあ、王の威厳を取り戻してください!」
そして、ノヴァはキングの頭上に瓶の中身をぶちまけた。
そして、王が帰還した。