蜘蛛、蜂、ムカデ。
「さて完食したが……」
結構肉厚で食えるタイプの虫だったな。毒袋があるのはちょっと解体する時に面倒だったが。ともかくこれで球が手に入った。どうやら心臓を食った時のみ出現するようだ。さてとりあえずハメて……っと。
「お。こりゃいい武器じゃね?」
今回変化した武器は何と銃。毒を撃つ事で、木を溶かす事が出来るくらいに強力な銃弾を作ることが出来るようだ。これはなかなか重宝する武器だろう。この前のバックラーとは大違いだ。これ一つで強力な武器へと変化した。
「こりゃ凄いな……」
とは言えまだまだ武器不足ではある。そう言う訳で今度はもっと強そうな奴を狙う事にした。という訳で……あのムカデをぶっ殺す!
「とは言えそれは最終目標だよなぁ……」
実際。最初に出会ったアレは真面目にヤバい。動くだけで被害をもたらす系の災害生物だ。しかしもし武器にする事が出来ればその恩恵は計り知れないだろう。という訳で……
「今はあのハチの巣を破壊する!」
あの銃を色々試してみたのだが、どうも片手銃からマシンガン、果てはレーザービームから手榴弾まで作れると言う化け物武器である。ぶっちゃけこれ一つで十分では?と思うが接近戦に不利すぎ問題がある。なのであのクソムカデをぶち殺して食う!という訳だ。
「しかし凄い上にあるなぁ……ハチの巣」
手榴弾は計六発、こいつをハチの巣に投げ込んでやれば……まるでスモークを焚かれた蜂君のように飛び去って行くだろう!しかし嫌なのがムカデが今下にいると言う事だ!明らかにこちらを襲おうと考えている感じだ!
「ともかく……まずは乗り込む!」
先手必勝だいっけぇ!食らえ手榴弾!うーわ蜂君がいっぱい出てきたぞぉ!あ、蜂君の肉体は大体俺と同じくらい、170㎝くらいかなぁ……。いや十分デカいんだけどね?そして奴らは下のムカデがやったと思ってるのかムカデに向かって行ってるぞ!よーし今のうちに女王蜂をぶち殺す!
「邪魔するな!」
邪魔する奴はマグナムでぶちのめす!火力は高いんだが消費毒量が多いのが欠点なんだよなぁ……。回復するのにも時間がかかる、そのための手榴弾?そのための拳?普通にぶん殴っても死ぬ辺り雑魚は雑魚。ただここからは……エリート兵が出てくる!
「おいおい銃弾を平気で避けやがったぞこいつ!」
少なくとも俺が普通に動ける程度の大きさはあるが、エリート兵は多少小さいせいかかなり早く動けるんだ……!だったらこうだ!
「二つ目の手榴弾を投下!」
俺が今着ている服には毒を浸しているおかげで毒弾を防ぎながら、相手だけに爆発の威力を押し付ける事が出来る!そして先へ進む!
「んでこれが……女王蜂か」
デカい。明らかにデカい。この部屋自体もデカいのだが、女王蜂はとにかくデカい。恐らく3メートル程度の大きさはあるだろう。そしてその巨体から小さい蜂を大量に生み出している。
「……ヤバいなこりゃ」
だが何とかなるだろう、多分。なぜなら今奴の周りには部下がいない!だったら倒せ……あっなんか凄い赤い蜂が出てきた。
「ぬわーっ!?」
こ、こいつ自分の産んだ子供を爆撃機みたいに特攻させてきやがった!なんて野郎だ自分が産んだガキ殺して楽しいのか!いや虫だからそんなこと考えられる知能が無いか!いやそんなことを考えてる場合じゃないな!爆破範囲がメチャクチャ広いのが厄介!
「なら一か八か食らわせてやる!」
『蜂:兵隊:エリート兵』
女王蜂に仕える兵士である蜂。メチャクチャ数がいる。とは言え一匹一匹は弱く、適当に戦ってもまず勝てる。がとにかく兵力量でゴリ押ししてくる感じの奴なので面倒極まりない奴らだ。エリート兵になると少し小さくなり、巣の護衛を任される。こっちは一匹一匹がそこそこ強い。のだが……一番強いのは女王蜂である。