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閑話:おとぎばなし
むかしむかし、あるところに小さな王国がありました。
その国はとてもゆたかで、国民はみんな笑顔で毎日をすごしていました。
この国の王様は国民のことをとても大切にしており、国のみんなも今の王様にずっとずっといてほしいと願いました。
ですが、王様はだんたんと年を取っていき、王様の子どもの王子様はまだ小さく王様の跡継ぎになるにはまだ早すぎました。
だから、王様と王子様、国民は神様にお願いしました。
王様をもっともっと長生きさせてください、王子様が王様となる日まで王様を連れて行かないでくださいと。
心からのお願いは、神様のところに届きました。
王様はよぼよぼのおじいさんになってしまいましたが、王子様が大きくなるまで生き続けました。
そして、王子様が王様になったとき、王様は静かに天に召されました。
こうして、この国の王様は、次の王様が決まるまで神様が守ってくれるようになりました。
次回以降、次の展開へと進みます!