魔法ってすごいんやで
「それで、お前は何をしに来たんだ?」
「それはもちろん魔王様をお守りするために!」
「お守りするために両親を縛り上げる必要があったんですかァァァァ!!」
今もまだ両手両足が縛られている真男の両親。
そろそろほどいてあげようかな…
「でも、どうやってこの状況説明しようか…
俺らの話全部聞かれてたしな…」
「そしたら、私の魔法で記憶を忘れさせましょう!」
「フオガット!!」
ベリアルが魔法を唱えた瞬間ベリアルの手から光がでできて
真男の両親はその場で気を失った。
「今のは何なんだ?」
「記憶を忘れさせる魔法ですね。
マナの消費が早いんであんま使いたくなかったんですけど…」
あれ?こいつもしかして優秀なのか?
「ほかにどんな魔法が使えるんだ?」
「魔王様ほんとに魔法に対して知らないですよね。」
「あぁ、魔法は弱いやつのすることと相場が決まっているからな。」
魔法使いとか基本的に全員紙装甲なイメージしかない。
俺の黄金の右腕で一発だ。
「ほかに使える魔法ですか…
火の玉出したり、氷だしたり、後は人を催眠して
自分の思うように動かすとかですかね。」
「さいみ、ん?」
「そ、それってしょ、少女を催眠できたりするのか?」
「その発想はなかった!!
天才だ魔王様!」
「そうだろう!俺は魔法を使えるようになるぞ!」
そうして、俺とベリアルは夜が更けるまで
俺がどうやったら魔法を使えるようになるか考えた。