勇者(ロリババア)との話
「おいおい、真男もしかしてアイちゃんと知り合いだったのか?」
「えっ、な、なんでだよ?」
「だってさっきから、アイちゃんが…
お前をにらみ殺すんじゃないかってくらいお前見てるぞ?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
先ほどから授業中にも関わらずこちらを見てくるアイ
正直怖いからやめてほしい…
放課後か、
亮に俺の家を教えてもらったから真男の家に帰るか。
ばれないか心配だな。
「えっと、佐多田真男さんですよね?
少し来てもらえませんか?」
「え、あ、わかった」
そして俺はアイと二人で屋上へ上がった
「ここでなら二人で話せるわね。」
「あなたって魔王サタンだよね。
私も小学生になってたからもしかしてと思って小学校めぐってたけど
ほんとに会えるとはね。」
なんか二人になった瞬間に雰囲気変わったな。
まぁ教室では少し猫かぶってるんだろう。
「まさか、正義の味方アイリーンがこの世界に来ているとはな
俺もこの世界に来たのは1時間くらい前なんだがお前はいつからいるんだ?」
そこでアイリーンの表情が変わる。
「一時間前?そんなことはないわ!私がこっちの世界に来たのは一年も前よ!
そんなこと絶対にありえないわ!」
「一年も前からこんな楽園にいるのか貴様!ゆるせん!」
「今話すとこそこじゃないでしょ…」
飽きれたような顔でこちらを見てくるアイリーン。
顔だけ見るとやっぱりかわいい。
しかし、見た目と反して実年齢はババア。
なんという詐欺だ。
俺はロリババアは認められん。
ほんとうにもったいない。
「はぁ…」
「なんで私がためいきつかれないといけないのよ!」
うるさいババアだ
早く教室に戻り純真無垢な子たちに癒されたい。
「それで、何したいんだ?
俺を殺しにきたのか?」
「あなたもしかして気付いてないの?
こっちの世界じゃ勇者の力も魔力も何もつかえないわよ?」
「ほ、ほんとだ…」
「知らなかったみたいね、何してるんだか…」
「そんなことを調べる暇あるなら、少女を見るにきまってるだろ?」
「何で私たちの世界はこんな男に攻められたのかしら…」
頭が痛いのかアイリーンは頭を押さえている。
「それで俺を探して何をしたいんだ?」
「私は元の世界に戻りたいの。だから一緒に帰る方法を探してほしいの。」
「ことわる!!」
「あなたは帰りたくないの?」
「当たりまえだろ?俺の楽園から俺が帰りたいわけないだろ?」
「で、でも…」
めんどくさいやつだ。
「とりあえず俺はもう帰るからなー」
「え、え、まってよ。」
「じゃーなー」
後ろから
呪うだの、魔王でなしだの、殺すだの
色々と聞こえたが無視をして
家に帰ることにした。