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プロローグ:※このダンジョンはエンドコンテンツです

鬼畜&鬼畜&鬼畜だんじょん、はっじまっるよー。

なお、この小説はオークマストダイ、パ●ポン、ゆ●なま、ドリフ●ー

ズ等々鬼畜コンテンツの影響を思いっきり受けています。過度な期待は

お控えください。

 世界の果てには、一つのダンジョンがある。

 三つの世界を繋ぐダンジョンの奥には、門があるらしい。

 その門を潜った先にあるものを見ると幸せになれる。



 この物語は、幸せを目指す者と、それを阻む者たちとの戦いの物語である。



 今日も今日とで、僕は打倒されていた。

 それが役目だとはいえ、このダンジョンで倒された者は命を失わないとはいえ、痛いもんは痛いし、嫌なもんは嫌だし、負けるのも癪なのである。

 地面に寝転がりながら、ふがいなさに溜息を吐く。

 僕を突破した勇者パーティは第二階層に突入。今頃は地獄を見ている頃合いだろう。

「見ているではく、見せているが正解かと。というか地獄を見せたのはあなたです」

「HAHAHA、カンナさんは今日も手厳しいなぁ」

 ひょっこりと姿を現したメイド姿の彼女の名を、カンナ=カンナという。

 人型の魔神であり、このダンジョンの裏ボス的存在ではあるが、人見知りが激し過ぎて裏方に徹している。顔立ちは整っているが、大きな角と混沌を思わせる光沢のない真っ黒な魔眼が印象的。

 ロングスカートとメイド服ごときでは隠せていない、ぱっつんぱっつんな……もとい、とても柔らかそうでわがままな体付きが、個人的にはものすごく好印象だ。

「あなたの視線はいつも不愉快です。死んでください」

「男としては普通のことだよ、カンナさん」

「私も長くダンジョンにいますが……あなたほど悪辣なボスは見たことがありません」

「雑魚にボスやらせるからこんなことになるんスよ」

 トラップで相手の戦力を削り取っただけである。

 英雄ならパンツ一丁でダンジョン制覇くらいはやって欲しい。その願いを込めて、今回は装備破壊と魔法・スキル封印系のトラップ中心に攻めてみました。

「相手が女性パーティだからですよね?」

「はい」

「ものすごく良い顔できっぱりと断言しないでください!」

「ちゃんとダンジョンのレギュレーション内でトラップ作ってるし、その辺のことでお説教されたくはないね。僕は男だから女の子の裸とか、超見たいんだ」

「開き直らずちゃんと戦えっつってんですよ。戦えばあなた強いんでしょう!?」

「羞恥に頬を染めている女騎士とかが僕みたいな雑魚と戦って『このダンジョン楽勝じゃないか』みたいな感じで増長して次の階層で地獄を見るのがいいんじゃないか」

「オラァ!」

 開き直りに対する正当な怒りが、僕の頭に炸裂した。

 具体的には目に映らないほどの速度のハイキックである。意識が暗転どころではなく、体が半回転して地面に激突。もちろん蹴られてから地面に激突する間に何回か死んでいるが、このダンジョンではどう足掻いても死ねなくなる上に致死級のダメージは『空気を読んで回復』する。

 回復させているのは僕の師匠だが……広義的にはダンジョンが回復させていると言ってもいい。

「自らの性癖にダンジョンを利用するのはやめなさい」

「お説教の度に首を捻じ曲げるのもやめて欲しいっす」

「どう足掻いても死なないから安心なさい。私がこのダンジョンで何回死んでいると思っているんですか?」

「少なくとも、僕よりは少ないと思う」

「だから、ちゃんと戦えと何回も口を酸っぱくして言っているのです」

「カンナさんがデートしてくれないから……」

「するわけないでしょう。なんで嫌いな相手とデートしなきゃいけないんですか?」

「仕事だからね。仕方ないね」

「毎度思うのですが『仕事だから』の一言で仕方ないと言えてしまう、あなたの感覚は少々おかしいと思います。仕事は仕事で拒絶するべきことは拒絶しなければ、際限なく付け込まれる一方では?」

「……あ、はい。その通りです。嫌いな相手とデートとか無理言ってすみません」

 このように、カンナさんはちょろくない魔神である。メイドではなく、メイドのコスプレを強制されている魔神さんなので、当然ではあるのだが。

 彼女がなぜこのダンジョンに封印されているのか、なぜメイドの格好を強制されているのか……それは、誰も知らない。

 僕の師匠と同じくらいには、謎の多い人なのである。

「悪趣味の上に悪辣。おまけに強いくせに自分では戦わないし女性へのセクハラも欠かさない……『ワールド』の人間は、あなたのように精神が腐っているのでしょうね」

「ンなわけないでしょ。こういうのは僕だけですよ。一人を見て種族どころか世界単位で否定するのはやめて欲しいな。そもそも、その『ワールド』のポップカルチャーにクッソみたいにハマっていらっしゃる、メイド魔神がいるらしい」

「良いものに貴賎はありません」

「うんうん、確かにその通り。ところで、話は変わるけど僕が買って来たシュークリームを勝手に食ったのはカンナさんだよね?」

「な、なんのことでしょうか?」

「……あんまりコンビニスイーツばっかり食ってるとムチムチになるよ?」

「太ってませんもん!」

 ムチムチと太っているのは似て非なるものなんだけど……その辺は僕自身にとっては大切なことだが、他人にとっては心底どうでもいいことなので追求はしない。

 だから、追求すべきことを追求しておく。

「そりゃまぁ、僕みたいなクソ雑魚ナメクジの許可を取るのは面倒かもしれないけど、一応このダンジョンの管理人の私物なんだから、許可くらいは取って欲しいなぁ」

「食べましたがよろしいですね?」

「事後承諾はやめようか! しかしそのサディスティックな目はちょっとゾクゾクくるものがあるな! くそっ、これだから性質が悪い!」

「……本物の変態ですね、あなたは。心の底から軽蔑します」

「師匠と一緒に薄い本を購入なさっているメイド様に言われたくはねェよなぁ」

「なっ……なぜそれを!?」

「師匠から聞いた。変態とは魂の求める方向性の一つだよ、魔神さん。確かに道徳から外れ倫理から遠くはあるがそれは自分の一部分であり、決して否定できないものだ」

「あなたは少し否定してください」

「男が角の生えたムチムチの女の子が大好きでなにがいけませんのや!」

「そのムチムチという表現をやめなさい! 太ってないと言っているでしょう!」

 ムチムチと太っているのは似て非なるもの以下略。

 なにか反論しようと口を開きかけて、結局反論をするのはやめた。


 キャアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ……。


 断末魔が耳に届く。

 結果的に死にはしないが、それはあくまで結果論である。死にゆく過程はどう足掻いても痛いし、嫌なもんは嫌だし、負けるのも癪なのである。

 それは、このダンジョンに挑んだ連中が一番言いたいことでもある。

「あー……やっぱり第二階層で駄目だったか。アナさん容赦ないからなぁ」

「第一階層でズタボロにした人が言っていいセリフではありませんね」

「むしろ良心的だよ。そもそも、この程度で心が折れるのならこんなダンジョンに挑むべきじゃない。幸せなんてものは日常の何気ないことにしかないもんだよ」

「それを言われるとこのダンジョンの存在意義がなくなっちゃいますねぇ」

「それを気づかせるのが、このダンジョンの役目なんだろうけどね」

 門を開いた先になにがあるのか……それは、僕にも分からない。

 分からなくてもいい。

「ところで、カンナさん」

「なんでしょう?」

「シュークリームの代金ってことで、後始末はよろしく」

「あっ! こら、待ちなさい! 馬鹿管理人!」

 面倒な後始末はカンナさんに押し付け、僕は脱兎のごとく逃げ出した。





 門を開いた先にあるものを見ると幸せになれるダンジョン。

 僕ことカイネ=ムツはそのダンジョンの管理人をしている。

 門を開いた先になにがあるのか? 僕はそんなことも分からないまま、第五階層担当の師匠に言われるがまま、管理人を請け負っている。

 強制的で、拒否権などなく、それでも。



 門の先にあるものを見なくても、僕はわりと幸せだった。





・ダンジョン構成


 第一階層『獄門』:管理人 カイネ=ムツ

 第二階層『捧魂』:聖母  アナスタシア

 第三階層『腕試』;巨人  アトラス&ニーナ

 第四階層『極地』;黒龍  ザッハーク

 第五階層『表門』;魔人  キィ・No2

 第六階層『門前』;戦鬼  ●●●●●●


 ※各階層のボスが不在の場合は魔神カンナ・カンナが登場します。

 ※第六階層は実質『門』の目の前であり、とある条件でボスが登場します。

プロローグと第一話は同時更新。

キャラ紹介で三話くらいまで使います。

その後はこのあとがきを描いている時点では分かりません(描いてません)。

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