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私は幼児じゃない!

紫乃の視点です。

 あれから毎日アルフレードさんから貰った本で勉強している。発音、文字の読み書き等だいぶ理解する事が出来るようになった。

 勉強中はいつもアルフレードさんの執務室?だと思う部屋でやっている。何故なら自分の部屋とアルフレードさんの執務室と寝室以外行った事がないからだ。

 行こうと思っていたらボヨヨヨ~~ンと跳ね返された。えっ?何で?と思いながら日々過ごしていたんだけど、段々とその点も理解してきた。

 この国には魔法が存在してるみたいで、たまにアルフレードさんや他の人達が魔法を使っているのを遠くからみかけたからだ。

 これって、一種の軟禁状態?まぁ、別に他の場所に行かなくても生活出来るから良いかな!と、思って黙ってる事にした。アルフレードさんが良いと思うまでの辛抱だと思っている。

 それとアルフレードさんは私の事をどうやら幼児と思っているみたいで、私がここに来た明くる日、アルフレードさんが私にお人形をくれた。その人形は元いた世界で言うとアンティークのディスクドールで、髪の毛は茶色がかった金髪でワインレッドのドレスを着た人形なの。寝かせるとまぶたが閉じる。で、人形だけでなく人形の服が2着(1着めは色があさぎ色と2着めは色がレモン色の2着ともドレスでした。)も付いていた。この人形用の着せ替えのための服。もしかして、『これで人形遊びをしろ!』と仰るのですか?アルフレードさんっ!

 何日かしてお世話をしてくれる魔導師団のお姉さん達(3人いて、ローラさんは金髪で腰までの長い髪でブルーアイの瞳、肌は白くかわいいタイプの女性です。アザリーさんは黒髪でショートカットにグリーンアイの瞳、肌は浅黒く姐さんタイプの女性です。マリアさんは金髪でセミロングに茶色の瞳、肌は浅黒く美人タイプの女性です。)の一人であるローラさんが、

 「あら、可愛らしい人形ですね♪」

 と言う会話をしだしてから、以下の事を知った!

 この人形は非常に高く王家の方や大商人の家等、金持ちしか買えない物らしい。何故なら外国製で高値で取引され稀少価値が高いからだそうだ。

 そんな事を聞いたら、何か触れなくなってしまった。壊してしまいそうだから……(笑)。どうしてこんなに高い物をくれるんだろう。別に安い物でも良いのに……。

 次は服の事だけど、この国って大抵の人はアラビアンナイトに出てくる服を男女共に着ているみたい。だけど団員さん達は何か軍服っぽい黒服を男女共に着ている。お姉さん達に聞いたところ普段着はアラビアンナイト風で仕事服は軍服を着るらしい。

 で、色分けで何処の所属か解るらしい。ついでに説明すると黒は魔導師団、赤が国軍、青が国王直属の近衛軍だと言うことだって……。

 私が普段着ている服は布は肌触りが良く、種類は解らない私でもこれって高いんじゃない?て思っていた程。服のデザインは、幼児が着るような服らしい。(これもお姉さん達の会話で知った。)で、アルフレードさんが用立てたらしい。

 アルフレードさんの執務室は入り口正面からみて、真ん前に大人が4人位楽に座れるソファーが左側に独り座り用ソファーが右側にソファーの間にテーブルがある。2つのソファーは若葉色。ソファーとテーブルともに多分、ロココ調?だと思うんだけど統一されている。

 左側の壁に扉がある。その扉を開けるとアルフレードさんの寝室になる。右側の壁には本棚がある。執務室の奥には結構大きな窓がある。2mはあるんじゃないかなぁ。窓の前にはで~~んと大きな執務机がある。

 いつも私は大きな方のソファーに座っている。

 あとたまに、アルフレードさんが独り掛けソファーに座っている時、微笑を浮かべて手招きをする。近寄ったら私の腰に両手をあて、ヒョイッと軽々と私を持ち上げて自分の膝の上にのせる。片手を私のお腹に手を置いて私が本を読むのを上から覗きこんだりして一緒に本を読んだり、頭を優しく撫でたりと……。

 はぁ~~。絶対幼児認定されてる。

 本を読んでいる間に、ちょっとわからないところがあってイライラしてきて、ぶつぶつ文句を言って怒って頬を膨らませていたら、クックッと笑いながら私の頬を指でつつく。で、私はちょっとムッとしたので、アルフレードさんの方に向い合わせになり、アルフレードさんの胸を両手でポカポカと叩いた。叩いても、叩いてもビクともせず私の気が済むまで笑ってそのままされるがままでいる。その内、何だか私がアホらしくなって止めてしまうと、ギュッと抱き締めて頭を優しく撫でてくれる。

 はぁ~~、やっぱり童顔だから幼児に思われてるのかな?

 アルフレードさんは他の人達に普段接している時は、無表情か眉間に皺を作って冷たい目付きの時が多いんだけどなぁ。笑ってる所は観たことがない気がする。

 でも私には笑う事もあるんだよね。子供好きかな?まさかロリコン?そんな訳ないか!

 

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