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知恵熱を出した?

紫乃ちゃんが熱を出しました!

 私、紫乃はここに来てから頑張りました。ちょっと睡眠を削りました。1日3~4時間の睡眠だけで朝から夜寝るまで勉強しました。

 だって、私は負けず嫌いなのでどうしても今のこの状況に堪えられなかったんです。

 この国の言葉をマスターしようと頑張りすぎたかもしれません。今ではだいぶ反省しています。

 

 2週間ぐらいそんな睡眠不足の状態を続けていたせいなのか、お昼過ぎから急に心臓辺りが痛み出して息苦しくなってきたの。

 元いた世界でも、たまに睡眠不足がたたって同じ症状が何回か起こしたことがある。その時は少し横になって休むと回復してたけど、今回は違ったのよね!心臓辺りが痛むだけでなく息苦しくなって一時、息できないし脈拍が無いし、『こっ、これは、マジヤバイっ。ここで死ぬかも!』って思いました。

 息ができるようになってから

 

 「アルフレードさん、気分がすぐれないので、部屋で休みます」


 って、アルフレードさんに声をかけました。

 「大丈夫か?」

 と、アルフレードさんは心配そうな顔をして声をかけてくれたのですが、私はアルフレードさんに心配かけたくなくて

 「少し休めば良くなると思いますから……」

 と言ってアルフレードさんの執務室をあとにして、自分の部屋のベッドで休んでいたのですが、私のお世話をしてくれている3人のお姉さんの中の、マリアさんが私の様子を見に来てたらしく、私は全然気付かなかったのですが、とても苦しんでいたらしく高い熱も出てたので慌てたらしいです。


 後日、マリアさんが私に話してくれたのですが、マリアさんの報告を受けたアルフレードさんがすごい剣幕で私の部屋に入って来て、王宮に仕えているお医者さんや薬師や魔導師団の医療団員など、有りとあらゆる方々を呼びつけて私を診せた後、私の熱が下がるまでの3日間アルフレードさんは、ずっとつききっきりで仕事もそっちのけで、そばを離れず看病してくれてたらしいです。

 アルフレードさんがあんなに取り乱すのを誰もが見たことないぐらいに、初めてのことだってマリアさんがいってました。

 私が眼を覚ますとアルフレードさんが、安心したように私をギュッと抱きしめて

 「熱が下がって良かった!もう心配かけるようなことはするな!ちゃんと夜は寝なさい!」

 と、少し叱られました。私は素直に

 「心配かけてごめんなさい」

 と、謝りました。

 マリアさんが私の病状について、医者いわく

 「おそらく、寝不足と頭を使いすぎた知恵熱だろう」

 との診断結果ということを教えてもらいました。

 なんでもホドホドにしないといけないなぁと思いました。

 皆さん、ご迷惑をおかけしてごめんなさい。特に、アルフレードさん。忙しいのに仕事を休ませてごめんなさい!

 アルフレードさんが言うように、夜はちゃんと寝ます。本当にごめんなさい!


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