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これからどうしよう?

紫乃とアルフレードとの同時視点です。

 「………………ん~~~ン。」


 ここどこ?目が覚めると何処かわからない部屋。見たところベッドに寝かされてて起き上がって前を見たら、レンガの様な感じの壁。いつの間にここで寝てたんだろう?と、思っていたら眼の端に動くものが……。瞬間ドキッとしてそちらを見たら、物凄く背が高い男性がいた。どう見ても190cmはありそう。端から観たら私と並ぶと、大人と子供が並んでると思われそう。

 服装はアラビアンナイトに出てきそうな黒い服。髪の毛は黒、青い眼。顔は彫りが深くてかっこいいかも。白くて綺麗な肌。髭なんて全然なくツヤツヤしてそう。

 ぼ~っとしていたら、

「◇◇◇◇◇◇?」

 え?今何か言った?何言ってるのか解んない。私はだいたい聞くだけで何語かわかるんだけど(喋れないけどイントネーションとかでわかる)フランス語ドイツ語イタリア語中国語等、思い付く言語で考えたけどわかんない。あっ、でも何だかこの声、私の好きな声優さん(某乙女ゲームの闇の守護聖様)に似てるかも♪

「◇◇◇◇?」

 また何か言われた……。けど、わかんない。どうしよう?何か喋らないといけないよね!

 「此処(ここ)はどこですか?」

 「◇◇、◇◇◇◇◇◇?」

 何を言ってるのか、やっぱりわかんない。この場合は自己紹介がいいのかな。身振り手振り交えてした方が良さそう。

 私は自分自身を右手で胸を指しながら

 「紫乃」

続いて男性を指して

 「貴方は?」

 男性は眉間に皺が出来ている。もしかして、機嫌悪い?とりあえずもう一度。

 「紫乃」

 「貴方は?」

 男性がすかさず

 「シ……ノ?」

 やった!通じたみたい。

 「シノ」

 「貴方は?」

 「◇◇◇◇◇◇。」

 え?もしかしてこの人の名前?男性が自分の胸をトントンと叩きながら

 「アルフレード」

 解った!アルフレードっていうことだよね!

 何度か口の中でモゴモゴした後

 「ア……ル……フ……レ……ー……ド?」って言ったら、男性は微笑しながら

 「アルフレード」って言った。


 しばらくするとアルフレードさんは考えこむような表情をしたと思ったら、何だかわからないが微笑し、頷きながら部屋を出ていった。


 はぁ~。これからどうなるのかな……。



    ◇◆◇◆◇◆◇◆



 「目が覚めたか?」

 「名前は?」

 「◆◆◆◆◆◆◆◆?」

 ん?この子、何か今言ったか?聞いたことない言語だな。私は近隣諸国の言語は全てマスターしている。だが、どの国の言葉にも当てはまらない。いったいこの子は何者だ?

「今、何を言った?」

 女の子は自分の右手で自らの胸をトントンと叩きながら

 「◆◆。」

 続いて私を指しながら

 「◆◆◆◆?」

 もしかして名前でも言ってるのか?

 「もう一度言え」

 「シノ」

 「◆◆◆◆?」

 やはり名前みたいだな。

 私は何度か口の中で言い直しながら

 「シ……ノ?」

 女の子の顔が段々と笑顔になっていき頷きながら

 「シノ」と言った。

 「◆◆◆◆?」

 次は私の名前を聞いてるのか?さっきから同じ文言だな。

 「アルフレード」

 女の子は少し首を傾け考えてる感じだった。もう一度、今度は自分の胸に手をあてて

 「アルフレード」と言った。

女の子はまた段々と笑顔になりながら何度も口の中でモゴモゴしたと思ったら

 「ア……ル……フ……レ……ー……ド?」と言った。

どうやら通じた様だ。そうだ私は

 「アルフレード」だ。


 さて、これからが大変だな。言葉がこれだということは、文字も読めない可能性があるな……。

 とりあえずシノの世話をする女性を団員の中から何人か選んで、連れて来た方が良いな!

 それからそうだ、本を用意するか。種類はやっぱり絵本だろう。観たところまだ10歳前後だから、そういった物から教えた方が良いかも知れないな!何冊か手配しなければな!

 後は服か………………。

 などと、一人頷きながら部屋を後にした。


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