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第1章 幼児を拾いました!

アルフレード・シディクの視点です。

 私はこの国アル・ラー・ニハーヤ・ラムル・バラドの魔導師団の師団長のアルフレード・シディクだ。

 私の仕事は通常、魔導師団の仕事を主にしている。戦時下では国軍の総師権をも合わせ持ち国を護るという仕事だ。魔導師団の団長に就任してすぐに大きな戦争があったが、まぁ、私の力によるものが大きいだろうが早くに終結され、それ以降戦争が起きていない。


 とりあえずこの国についての説明しよう。この国には5つの都市に別れている。


 地図でいうと北が海に面していて、海に近い都市がこの国の王都シャムスだ。海が近いこともあり海産物が豊富である。海外からの輸入品等が高値で取引されることもある。

 西北にはマルジュがあり、周辺一帯が草原が広がっている。その為農作物が盛んだ。

 東北にはサフラがあり、ここら一帯は岩が多い。ここでは鉱石が採れサフラでしか採れない鉱石もある。宝飾品に加工される為、とても女性に人気だ。有名な宝飾店もあるらしい。私は女性に送ったことはないので、どういった物が良いのかわからん。が、マジックアイテムに使う石にはサフラの石は最高だ。マジックアイテム用に魔導師団では大量にサフラ産を購入している。

 サフラの近くにも王都と同様に港があるが、王都ほど輸出入されていない。

 サフラの港には海外から人の出入りの方がもっぱら多い。なぜならサフラの港を南下していくと、隣国のコロッサル・エテルネル・ペイという国があるからだ。

 この国と以前、我が国とで戦争が起きていたが、終戦後国交が復活され、今では人の往き来が盛んになっている。 

 ちなみにコロッサル・エテルネル・ペイの国民は白人、金髪のブルーアイのみで形成されている。そのため、その他の人種が珍しがられ密かに、我が国民を誘拐、人身売買されているという噂が後をたたない。

 西南にはガーバがある。近くに深い森があり馴れていないと遭難する。たまに遭難の救助に借り出されることもある。助かる場合もあるが獣に殺られ食い散らされた遺品を持ち帰ることもある。まぁ、運だろうな!

 ここでは森の木々で薪や家具等が有名で、名のある家具職人も何人かいるらしい。私は興味がないがな。

 東南にはジャバルがある。近くに高い山が(そび)えたつ。ここにも鉱石が採れる。ここの鉱石は主に金属系が多い為、武器類や宝飾品用の金属に加工されている。マジックアイテムや武器等で国軍や魔導師団でも購入している。

 北は海に南は深い森と高い山が在るため、簡単には他国から侵略されにくくなっている。あと、5大都市それぞれに連絡用マジックアイテムがある為、それで連絡を交わしあっている。


 都市から都市への移動手段は、ラクダや馬かのどちらかだが、都市と都市間を5~6日かかる。魔法が使える者は自分自身で飛ぶか空飛ぶ絨毯だな。空飛ぶ絨毯でそれぞれの都市と都市間を2~3日かかる為、空の旅の方が断然早くて良いし楽だからだ!

 5大都市に行くときには絨毯を使用する。こいつは一枚で20人位は楽に乗れる大きな絨毯だ。操縦は一人で行い交代でやる。まぁ、下端の者がやるのが多い。暗黙の了解だな。

 そして5大都市を結ぶと五亡星になる。五亡星の真ん中は砂漠になっていて、色々な物(中には視たことも無いような物が落ちていたりする。)たまに砂漠で遭難するどんくさい奴がいる。

 そういった奴がいた場合、見つけたら見つけた者が保護するように国の法で定められている。もし、見つけたのに放置したことがわかった場合、放置した者は厳しい罰を負うことになっている。

 まぁ、『人の口には戸は立てられぬ』と言うからな。何かしら噂がたったりする。そういった場合、真偽を求められる場面になる。そこで我等魔導師団が活躍することになる。どうやって真偽を確かめるのかって?、それはマジックアイテムを使う。いわゆる嘘発見機と言うヤツだ。

 マジックアイテムは誤魔化しがきかない、何かの罪に問われ真偽を求められる場合、コレを使用する事を義務付けられている。義務を怠り裁判に持っていった場合、例え罪を犯していても無罪になることもある。

 あと他に、脳内の記憶を映し出すマジックアイテムが有るには有るのだが過去に数例しか使用されていない。最後に使用された時、裁判中あまりにも無惨で、過去に例を見ないおぞましい映像が映し出され裁判員や、裁判官に、弁護人など、はたまた聴衆の面々まで一部を除き気分が悪くなるという訴えが起き騒然としたため、裁判の中断が言い渡されるという前代未聞の裁判になってしまった。それ以降使用されることがなくなった。

 まぁ、あれは酷かったな。普通の人間ではたえられんだろうが、私は平気で観ていたな!ぜんぜん何ともなかったな。まぁ、あれぐらいで調子が悪くなるようなら魔導師団の団長は勤められんだろ!

 なので裁判に証拠として提出される為、マジックアイテムを使用し真偽を確かめる場合は団長である私か副団長のどちらか一人、もしくは両名を入れた5名でやる規定が設けられている。上官が在席する理由は不正使用を無くす為だ。書類には立ち会った者の署名も絶対必要である。コレを怠ると裁判に用いる証拠に出来ない。

 そして署名した者は、全員裁判に出廷しなければならない。

 と、いった風に戦時意外でも我等魔導師団は活躍する場面もある。


 今日はガーバの定期的に行う視察が終わり王都へと帰るところだ。

 ガーバへは私を入れて10人で行っていた。まぁ、今回の視察は何のトラブルもなく予定より早く終わったので、同行していた部下たちの表情も緩やかだった。何もなければ後、数時間で王都に着くだろう。


 空は青く下一面は砂漠、空飛ぶ絨毯の端の方にいた私は何気なく砂漠に眼をやった。



 …………………んっ?



 何かアソコに青くて小さい物体が落ちてる!また見た事もない、落とし物か?


 …………………人か?


 「おい、アソコにある青い物の近くにつけろ!」


 私は操縦する部下にそういうと、私自ら(ちゅう)に浮かびその場所へと向かった。


 近くで見ると青い見たこともない服を着た、小さな女の子が変な模様の壺を抱え込み丸まった感じに横たわっていた。


 「おい、しっかりしろ!」


 軽く頬をペチペチと叩いてみる。

 

 ………………………。


 反応がない。


 死んでるのか?


 そっと抱き上げて見ると、(かす)かに胸が上下している。


 生きている。


 私は女の子を魔導師団で保護する事にした。


 私は女の子を抱いたまま絨毯に乗った。じっくりと観察していたがよく見ると幼い顔だちをしているように思える。肌の色は見たこともない乳白色をしていて、髪の毛は黒く丸く1つにまとめてある。

 しかし、こんな幼児が砂漠の真ん中にいるのはなぜだ?親はどうしたのだろう?移動途中で親とはぐれたのだろうか?まぁ、目覚めなければ知りようがないが…………。



    ◇◆◇◆◇◆◇◆



 魔導師団の建物は門から入って右側の建物だ。

 ちなみに王宮は門から入って真正面にあり、王宮と魔導師団の建物の間には王宮図書館がある。

 それと門から入って左側には国軍の建物がある。国軍と王宮の間には厩舎がある。国軍と王宮軍の馬、ラクダ等を飼育している。


 私の自宅は魔導師団の建物内にある。

 建物は地下1~2階は魔術研究室になっていて、主に魔術研究、魔術アイテム作りをやっている。30人位が所属している。

 1階は医療部隊の詰所や診察室、ベッド等がある。回復系が得意な者が所属する。人数は少なく10人位か。

 2階は支援部隊の詰所、作戦会議室等ある。支援部隊は防御又は補助魔法を得意とする者が所属している。

 3階は攻撃部隊、その名の通り攻撃系の魔法を得意とする者が所属する。支援部隊、攻撃部隊共に30人ずつの計100名の部下でその内の1/3は女性隊員だ。その限られた人数で魔導師団は成り立っている。

 なぜ少ないのかと言うと、魔術学校に入学する際ある一定基準を満たした者が魔導師団クラスに入り、その他は一般の会社なり何なりに就職するシステムになっている為、年によっては0名という事もあり最近は入団者がいない年が続いている。

 まぁ、少なくても我が団は敗けはしないだろう。



 それはさておき私の団長室は階段を挟んで、正面から右側が団長室兼応接室となっており寝室と隣り合っていて、中で繋がって其々(それぞれ)廊下側に扉がある。廊下側から見て寝室を入るとベッドやソファー、小さなテーブルがあり、左側にバストイレ洗面、衣装部屋になっている。寝室の右隣は2部屋客室が続いている。

 副団長室は階段を挟んだ反対側、部屋の内容は左右反転されている。


 私は早速拾ってきた女の子を私の寝室の隣の客室に寝かせる事にした。

 女の子が抱え込んでいた、変な模様の壺と持っていた肩掛けの鞄はとりあえず、こちらで預かっておこう。


 まだ、目覚めないようだな。


 …………………ん?


「・・・・・」


やっと眼が覚めたか。


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