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デビュー編 2
輪太朗は『調子もいいし、一着取れるように頑張ります! 先行か捲りかはタイミング次第です。』
だが心の中では ''捲り" と決めていた。
(だって捲りの方が カッコいいやろ〜)
そう輪太朗は競輪会のニュースター、
そしてお調子者のミーハー野郎なのだ。
取材を終え、リラックスしていると
福井の渡辺選手に声をかけられた。
『緊張感ないな〜、俺のS級デビューの時はかなり緊張したけど、S級戦になるとビックネームもちらほらいてるし。
圧倒されたわ。』
輪太朗は緊張なんてしていなかった。
元々、競輪に興味がなかったからだ。
今 話している渡辺の事も当然知らない、
ただ8レースで一緒に走る人だとゆうのは
知っていた。
『今日はよろしくお願いします。』
渡辺は今日輪太朗のマークをする、まぁ
仲間だとゆうことだ。
『自分が勝てるレースしたらえーよ。
連勝伸ばせたらえーなー』
そう言って渡辺は控え室に入っていった。