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『昔やっていたテーブルトークRPGの世界に転生し、精霊に好かれるところから始めます』  作者: ゆふぉん


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第六十六話 大地の精霊王ベヒモス

 第90層 広大な火山地帯だった

 

 襲ってきたのは音だった。


 最初に届いたのは、揺れではない。

 破壊でもない。


 世界が、軋む音だった。


 扉を越えた瞬間、ユウトは膝をついた。


 踏ん張ろうとした意思ごと、地面に押し潰される。


「……っ!」


 立てない。


 命令でも威圧でもない。

 “立つ”という行為そのものを、拒絶されている。


 サラも同時に膝をつく。


「……これは……」


 声が震える。


 足元の大地が、呼吸していた。


 鼓動のように波打ち、

 裂け、隆起し、また戻る。


 見上げた先――


 そこに“それ”はいた。


 山だった。


 いや、山が動いている。


 無数の岩盤が重なり合い、

 大陸の断面そのものが歩いているかのような存在。


 大地の精霊王――ベヒモス。


 目はない。

 顔もない。


 だが、確かに“見られている”。


 サラが、炎王弓を構える


「――炎よ、破壊を」


 矢に火が宿り、放たれる。


 直撃。


 岩盤が砕け、溶け、赤く灼けた。


 ――効いた。


 誰が見ても、そう思った。


 だが次の瞬間。


 砕けた岩が、音もなく戻る。


 溶けたはずの部分が、

 “最初からそうだったかのように”再構築される。


「……え……」


 サラの声が掠れる。


 ユウトは、歯を食いしばり剣を振るう。


「――クラーケン!」


 水の刃が、地面を裂く。


 切断。

 拘束。

 確実な一撃。


 だが――


 裂けた地面が、

 切られたという概念ごと、消える。


 水は弾かれ、流れ場を失い、霧散した。


 その瞬間、理解が走る。


(……違う)


 効いていないんじゃない。


 意味を持っていない。


 ベヒモスは、攻撃を受け止めていない。

 避けてもいない。


 ただ――

 世界を“元に戻している”。


 大地が割れる。


 否、割れたのではない。


 割れるという未来を、今に持ってきた。


 ストーンバレット


 岩塊が、弾丸の速度で射出される。


 油断からの判断おきれ、回避不能!


 ユウトの視界が白く弾ける。


 だが――


 世界が、遅くなった。


 六と、六。


 六ゾロ。


 身体が勝手に動く。


 岩塊の“生まれる瞬間”を踏み抜き、

 存在する前の空間を滑り抜ける。


 背後で、爆音。


「……今の……」


 サラが、息を呑む。


 ベヒモスが、初めて“動いた”。


 大地が、持ち上がる。


 隆起ではない。

 世界そのものが、拳を作った。


 叩きつけられる。


 激しい咆哮!


 大地震が起きた


 視界が裏返り、

 上下左右が消える。


 音が、破壊を超えた。


 世界が壊れる音。


 サラが、弓を引き絞る。


 炎王弓よ、、サラは全集中した、、


 精霊術レベル8、、精霊がサラを守り、世界の割れる音を消す、、サラの周りが沈黙する


 サラの集中力がユウトと同じ6ゾロ効果をもたらす!


 矢がベヒモスの顔面へクリティカルヒット!


 火が、岩盤を貫いた。


 今度こそ――

 深く、抉れた。


 だが。


 ベヒモスは、沈黙しない。


 咆哮‼️‼️


 地面が怒った。


 サラの足元が崩れる。


「……っ!」


 ユウトが踏み込む。


 剣に、二つの精霊王を重ねる。


 破壊と、切断。


 イフリートよ!


 イフリートがベヒモスへ爆炎で襲いかかる


 ユウトはベヒモスの顔へ全力で走り顎に刃を突き刺す


 確かに――

 深く、届いた。


 だが、それでも。


 斬っているのは、肉体ではない。


 世界の基盤そのもの。


(……そうか)


 ユウトは、理解した。


(こいつは、“大地を使ってる”んじゃない)


(大地として在る)


 だから、炎も水も、

 “現象”として扱われる。


 ベヒモスにとっては、

 風化や侵食と同じ。


 サラが、歯を食いしばる。


「……ノームは……?」


 呼びかける。


 だが、返事はない。


 否――


 返事が、できない。


 精霊は、王に逆らえない。


 この場で、ノームは“存在できない”。


 ベヒモスが、再び動く。


 今度は、完全な殲滅。


 地面が割れ、巨大な岩がユウトを潰す


 かわせない、、


 ユウトの中で、2度目の選択が迫る。


 六ゾロ


 精霊王の剣を突き刺し岩を割る、、


 逃げではない。


 勝つための“入口”を作るために。


 サラが精霊王イルクよ


「ベヒモスも引き裂け!」


 イルクが周りの岩が引き裂かれる


 再生できていない

 サラのクリティカルが効いている


 暴風が、世界を“引き剥がす”。


 大地の支配圏が、初めて破れる。


 ベヒモスの眉間に―赤く光る


 “核”が、見えた。


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