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【8月4日(月)曇り時々自意識】

今日は図書室で「人を惹きつける会話術」と「恋愛心理学入門(基礎編)」を同時に借りた。

図書委員の吉岡さんに「モテようとしてます?」とニヤニヤされ、死んだふりを検討する。


でもいいんだ。笑われたって、バカにされたって。

僕は本気で“もてる男”になりたいのだ。


以下、今日の妄想的考察。


◆作戦その1:知的キャラで攻める

・カフェで文庫本(表紙は村上春樹か芥川龍之介)を読んでいると、

 偶然通りがかった女子が「なに読んでるの?」と話しかけてくる。


・僕は静かに目を上げ、「人は誰しも井戸の底にいる」とかよくわからんことを言う。


・彼女はハッとした顔で、「それ、村上ですか?」と食いつく。


・——そこから始まる、哲学と恋のクロスオーバー(予定)。


→【結論】文庫本は持ち歩こう。ただし「デスノート完全ガイドブック」は避ける。


◆作戦その2:小動物に優しいところを見せる

・公園で迷子の猫を保護(※現実では遭遇率0.003%)


・通りすがりの女子:「あっ、猫ちゃん!」

 僕:「この子、寂しがってるみたいなんだ。僕と同じで。」


・——そこで彼女の瞳が潤み、「なんか…君って、優しいんだね」

 → 手乗り彼女化待ったなし。


→【結論】まず猫を召喚できるスキルが必要。猫語検定初級から受けるか?


◆作戦その3:ミステリアスキャラで惹きつける

・放課後、屋上で夕日を背にして物思いにふける。

 (もちろん誰にも見られていないが、脳内では30人の女子が注目している)


・誰かが話しかけてくるのを待つが、鍵が閉まっていて僕ひとりだった。


→【結論】ミステリアスよりも、まず開いてる屋上を探そう。


……こうして、また1日が終わる。

妄想は尽きない。恋の道は遠い。

だが、僕はあきらめない。


明日は「筋トレ男子はモテるのか?」を検証予定。

まずは腕立て5回から始めよう。倒れたらそこがスタートラインだ。

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