表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日突然。娘がタイムスリップしてきた件  作者: りおの古書店
エピローグ
58/58

エピローグ


「おかえりなさい」

 聞きなれない無機質な声が耳に入ってきて、私はスッと目を覚ます。

「ただいま」

 何も見えない暗闇の中で、私はその声の主に返事をする。

 すると、その言葉を待っていたと言わんばかりに、私を包み優しく込んでくれていた機械が出口を示すように二つに分かれ、その間からやけに眩しい光が流し込んでくる。


 機械的に冷たく、だがどこか温かい対応に従う様にしてタイムマシーンの中から出ると、自分の体が強張っているのを感じて私は腕を伸ばしながら声にならない声を出す。

「どうでしたか?」

「うーん……」

 優しげに告げられたその電子音声に、私は今までの事を思い出してしばらく考えてから、機械の方に振返って答えを告げる。


「楽しかったよ!」

 私がそう言って笑顔を見せると、機械も笑ってくれた様な気がして、私は一人で嬉しくなってしまう。

「良い顔になりましたね」

 電子音声で聞こえてきたその曖昧で人間の様な言葉に驚いてしまうが、私は言葉の代わりに飛び切りの笑顔を向けてそれに答える。

「それでは、私はスリープモードに入りますね」

「そっか。ありがとうね」

「……それでは」

 機械が当たり前の様に告げた言葉に、私が少しの寂しさを覚えつつ感謝の言葉を返すと、機械は名残惜しそうに言いかけた言葉を歯切れの悪いところで止めてしまう。


 私はそれが嬉しくなって、咄嗟にさっき聞いた言葉を告げる。

「うん。またね!」

「はい。また」

 私は機械に一言で思いの丈をぶつけると、機械もまたその言葉を噛み締める様に返してくれて、荒々しい機械音を上げてスッと静かになってしまう。

 そうして私は新しくできた友達一号を見送ると、物々しいその姿に向かって深々と頭を下げる。

「よし。じゃあ帰りますか!」

 私は自分に届く様に大きな声を出すと、部屋の電気を消して、私なりの“わがまま”を伝えるべく、家に向かって駆け足で帰っていった。



以上。僕の理想の家族についてだったり。

成長だったり考えだったりでした。

大人には分かんない事も子供にも分からない事もあるけど、理解し合いたいし、そうであって欲しいから少しでも、これからを考えて貰えたら嬉しいです。

では、次回作でお会いしましょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ