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ある日突然。娘がタイムスリップしてきた件  作者: りおの古書店
2日目
19/58

2日目(3)


「女子の服って僕には分からなかったから、ありがたいよ」

「そういう事なら任せて!」

 僕達は数分の後。体調も大分と良くなって、ショッピングモールの中を歩いていた。

「服を買う予定だったの?」

 雫は、やはり先程までの会話中上の空だったのか、今日の目的を確認する様に質問をしてくる。


「あれ、言ってなかったか?」

 僕はあえてここに来るまで言わなかった理由に、わざと惚けて見せると、その間に島田さんは雫の方をじっと見つめて考え事をする。

「引っ越してきたばかりで服が少ないらしくて、良かったら見てあげてくれない?」

「別に私はこのままでも良いよ」

 そういう雫の姿は、僕のジーパンにパーカーといった、見方によってはボーイッシュにも見えなくない恰好だったが、ブカブカな事もあって、決して良い服装とは言えない格好だった。

「まあまあ、いいからいいから。それじゃあよろしくね。島田さん」

 僕はそう言って、島田さんの前に雫を突き出す様にして預ける。


「うん! 柊君の頼みとあればお安いご用だよ。それに、柊さん可愛いからなんでも似合いそうだしね」

 島田さんはそう言うと、楽しそうな顔をして雫の手をガッシリと掴む。

 それと同時に、雫は困った顔をして僕に助けを求める様に視線を送ってくるが、僕はそれに気付きながらも、笑顔を返して手を振る事しか出来なかった。



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