想いと誓いと双者の代価
感想ください。寂しいです。
アリアが目覚め、さっきの続きが始まりました。
~アリアの回想~
アクアとルゥが現れました。
「はあ~~!」
アリアの歓喜と、
「アリアちゃ~ん!ラミエルく~ん♡」
アクアの歓喜が重なりました。
あとラミエルの「ぐっ」という悲鳴。
やんや やんや
一家は久しぶりのちゃんとした再会を喜び、あれやそれやとたくさん話しました。
やがて、ラミエルとアクアが帰ってしまい、姉弟はぽつんとお座りしていました。
「あう~」
ルゥがそう言って、
「うん、寂しいね」
アリアがそう返しました。
突然に世界が輝き、姉弟は白い世界に放りだされました。
姉弟は身体が大人になっていました。
注)描写の期待はするべからず。
「姉さん」「ルゥくん」
男女の声がハモりました。
「姉さんの姿が見えないよ」
「ルゥくんこそ。何処?」
「「此処」」
やっぱりハモりました。
何やら雪のような物が、下から上に降っています。
「姉さん」
ルゥが突然に呼びかけました。
アリアの返事も待たずに、ルゥは続けます。
「オレは何も知らない。でも、姉さんは色々知っていて、強くなりたいと思っている」
「うん」
「でも年をとらなきゃ叶わない」
グサリと姉が気にしていた事を言いました。
「姉さんは、どこまでボクを守ってくれる?」
弟の問いの答えは決まっています。
「どこまでも。限りなく守ってあげる」
ふたりともお互いにどこにいるのかわかりません。
「姉さんは、ルゥを守ってくれる?」
「護るよ」
雪が収まり、やっとお互いの姿が見えました。
「なら、わかった」
「何が?」
「ルゥができること」
ルゥは何だか誇らしげです。
金髪に映える青い瞳が輝いています。
「できること?」
アリアは首を傾げます。
お父さん似の美女です。
姉弟は美形です。
両親の遺伝子は裏切ることはありませんでした。
ルゥはキッパリと言いました。
「姉さんの代わりに、ルゥが年をとらない!」
「んなっ!?」
姉さんビックリ。漢字では吃驚。
「ルゥが年をとらない呪いを貰う!」
「ま、待て…」
言い切る間もなく、ルゥは神速(と魔力)でアリアの内の「不老の呪い」を抜き取り、自分の内に入れました。
「よし」
「ルゥくん、何てことを」
アリアは心配そうです。
「大丈夫だよ。不老だろうが不死だろうがわかんないんだから」
ルゥは笑っています。
「ごめん」
「は?」
「せめて、ルゥくんには重荷は…」
「ちょ~ちょ~」
弟は姉を止めました。
「だからって姉さんだけがこんなん背負うって?それは無いよ。助け合いこそ愛ってもんだろ?姉さんが父さんにしたみたいに」
アリアの脳裏に、生前のラミエルが出てきました。
「姉さんがルゥの幸せを願う気持はわかる。ルゥも同じだからね」
アリアは俯いています。
「姉さんはルゥを守ってくれる。それでいいよ」
ルゥはアリアを覗き込みました。
「それがルゥの幸せで望みだ」
姉弟は互いに見合い、弟は姉を想い笑い、姉は弟の想いの強さを知りました。
「姉さんの呪いの一つはルゥが貰った」
「代わりに私は、貴方を護ると誓いましょう」
ルゥは笑って「違うよ」と言いました。
「母さんくらい大きくなって、幸せになるを誓うんだよ」
するとアリアも笑って
「じゃあ、そうしようか」
と言って、ルゥのやや長い金髪を撫でました。
そして夢は覚めました。
「ルゥ…お前…」
「ルゥくん、御姉様の為に…」
天使と悪魔が涙を堪えています。
「…きょうだい…」
「・・・・・」
ネーベルが羨ましそうに呟き、竜王がしんみり目を細めます。
「そうゆう事よ」
「いぇす」
森のどこかで栗鼠がどんぐりを見つけました。
すかさず口に詰め込みます。
狼が栗鼠をしとめました。
狼は足取り軽く巣に帰ります。
彼女には可愛い子供たちがいました。
おかあさんはまだかな
だれかがそう言って、他の兄弟もお母さんの帰りを待ちわびます。
あ、おかあさんだ
母狼を見つけただれかが、嬉しそうに言って飛び出します。
兄弟もつづきます。
母狼は夕飯を子供たちに与えます。
きょうの晩御飯は、どんぐりの入ったリスと、生まれたての柔らかいキツネです。
森に夜が訪れます。
自然界はこんな感じです。
消える命より多い命が世界にはあるのです。
・・・・・。とか言ってみる。
というか、感想ください。
とくにコレ(あとがき)まで読んでくれている心の広い貴方。
お願いします。
やりがいがないんで。