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✝夢✝

記号の存在を初めて知りました。

♡♡♡ 

ルカは襲撃して来た集団を血祭りにあげていました。

ルカにとっては今目の前に在るのは、倒すべきモノ。情など持ちません。

片腕や片足をアッサリ胴体から切り離します。

鮮血が大地を染め、やがて吸い込みます。

「あ」

一人が命からがら逃げました。

仲間は「あのヤロ~」的眼差しを向けています。

「あらら。逃がしてしまいましたね~。残念」

ルカは全く残念がる様子もなく、襲撃者を見下しながら言いました。

「まあ、これでいいのですが」

にやりと笑ったルカに、襲撃者はびくびくです。

「残りの皆さまには何の御用もございません。ですから・・・」

煌びやかな笑顔、炸裂。

「この場から、どうぞ」

煌びやかな刃、構え。

「いってらっしゃいませ」


13秒経過。


皆、首と胴体が切り離され、首がついていたところからは、川の如く血が流れ出ています。

「片付けなければ。おっ片付け♪っと」



所変わってアリア姫の夢の中。

アリアを見つめる一頭の白竜がいました。

白竜は何かを言っているようですが、よく分かりません。

アリアは十字架の頂点に立っていました。

その背中には、大きな純白の翼が生えています。

何回目かの聞き返しで、竜の言っていることが分かってきました。

「お・つ・き・さ・ま」

「なあに?」

アリアは聞きました。

「た・す・け・て」

「どこから?」

「ひ・とり・か・ら」

「ひとりから?」

竜は迷ったように黙りました。

「助けてあげられるよ?」

「た・すけ・て・く・れる・の?」

驚いたように竜は、瞳をいっぱいに開きます。

「俺・は・呪い・を・もってる・よ?」

だんだん喋れてきました。

「どんな呪い?」

「自由と死の無い呪いだよぅ」

後ろから女の子の声が聞こえました。

振り向くとそこには、長い髪で顔の見えない、色の無く現実味の無い女の子が立っています。

「呪いの源はボク。いろ~んな奴らに育ててもらった。そしてボクの体は耐えらんなくて消えた」

嬉しそうに続けます。

「魂だけのボクは、いろ~んな所で力をつけて、そしてと~うとうボクはもう動けない」

「???」

「その竜にかかった呪いは強い。ぜ~ったいに解けることはナイ」

「ほう」

「解く方法はナイけど、うつせばOK」

竜はしゅんとしました。

「呪いとワ、ボク自身!オマエは、ボクを纏うカクゴはアルのか?」

女の子は楽しそうに言いました。

「あるよ」

「え?」

「?」

アリアは言って、女の子と竜はぽかんとしました。

「ある」

「・・・・・」

「え?だってさ」

女の子はアリアに詰め寄りました。

「“偶然”なんて存在しない、運命から逃げられない、ある意味自由なんてない、体は死んでもまた時間がたてば戻ってくる、死ねない、年もとらない。それでも?それなのにイイの!?」

「いい」

「なんでさ?なんではぢめて会ったばかりの竜のために!?」

竜もその言葉が信じられないらしく、ポカンと見ています。

「救えるものがあれば救う。そう父と約束したから」

二人は黙っています。

「竜は『助けて』って言ったから。それに」

「なんだ?」


「貴女を、助けなきゃ」


女の子は、アリアの以外な言葉に茫然としています。

「ひとりがイヤなのは、竜だけじゃないみたいですね」

「おま・え」

トドメの一撃を、アリアはくらわしました。

「今日から私が、あなたのお友達です」

「友・・・」

女の子は固まって、そしてコックリ頷くと、アリアの中に入っていきました。


「さあ、キミはどうする?」

アリアは竜に問います。

「わからない」

「何故に?」

「俺は殺された。さっき、黒い髪した天使に」

「ほう」

(だから肉体が無いのか。てっきり幽体離脱かと思った)

「どうするの?」

「どうすればいい?」

逆に聞かれた。

アリアは少し考え、口を開きました。

「意味は無いかもしれないけど」

「?」

ためて、言いました。


「いっしょに来る?」


「私たちと、一緒に」

「・・・いいの?」

竜がだんだん人の形になってきました。

「来る?」

白く長い髪の美しい、元竜の青年は、十字架の上のアリアに手を伸ばし、アリアに届きました。

「行く」

(そして、主と呼ぼう)

「俺は、あなたを護る守護獣になる」

「よろしく」



「え?ちょっと、すいません。姫様?」

「なに?」

フロから上がったルカは、アリアにくっついている青年を見ています。

「どちら様ですか?」

「竜王」

「りゅ、竜王?」

「竜王、こちらがルカだよ」

「・・・・・」

ぺこり。

「あと姫様、なんだかとてつもない呪いの気を感じるんですが?」

「気にするナイ。私だから」

こくっ。


「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!???」


ルカ、ショッキング!

「よ~し竜王、散歩に行こうか」

「ん」

ルカ、まだまだショッキング!



こうして、小屋に新たな仲間が加わったのであった。

竜王登場。

コイツはかなり大好きです。

無口で世間知らずで東洋と西洋の混血ドラゴン。魔力の分類は太陽。

まだまだ新キャラきますよ。

アリアの弟とか叔父様とかおじい様とか・・・妹とか!?

むふっ。


以上。

久々参戦ひかりでした。

試験がんばるゾっ!

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