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姫と悪魔の午前と午後

アリアとルカの平凡な一日(平和バージョン)を覗いてみましょう。

朝。

朝食を作ることからルカの一日は始まります。


本日のメニューは、若菜のスープと白パン、デザートです。

デザートは今の時代のプリンに似た、何かプルプルした黄色い奴でした。

甘さ控えめ、低カロリー。女性に大人気(らしい?)。


ご飯ができたので、ルカはお茶選びを始めました。

棚から茶葉をいくつも取り出します。

「レモン、オレンジ、チェリー、ハーブ、グリーン・・・」

小瓶が横へ流れていきます。

と、ルカの手が止まりました。

可愛い桃印の小瓶を持ち上げます。

「ピーチ」

昨日、行商人から買った異国の桃の茶葉です。

アリアのお気に入りのティーでした。

「これに決まりですね」


朝食の準備が完全に整いました。



ルカは、視線を感じて振り向きました。

真っ黒な翼を生やした、黒服のアリアにソックリな女の子が、空気のようにそこにいます。

目は、エルフのような銀でした。瞳孔は青でした。

最近、よく現れるのです。


ルカと目が合うと、彼女は溶けるように消えて行きました。


「? 何なんですか。一体」



階段を下りてくる、いかにも少女らしい足音が聞こえてきました。


「おはよう。ルカ」

「おはようございます。我が唯一のあるじ。と、竜王」

「ん。…はよ」


爽やかな朝の集いには、小鳥のさえずりが似合います。

アリアの友達の鳥たちが、今日も合唱をしてくれています。



ルカは長い黒髪をまとめ、掃除をしています。

アリアは、庭の木々や花々や植物に水をやり、“雑草”を綺麗に見える所に移動してあげました。

掃除もガーデニングも手慣れているので早く済みます。

おっと、忘れてはいけないのが、アリアのぬいぐるみの雪兎ゆきとです。

彼(?)は布団を干し、洗濯物を洗い、ルカの手伝いをしたりと、一番働いていました。



食料を探しに森へ出ます。

エルフは基本、食料は飼ったり植えたりしません。

その日に食べるものだけを採取したり、狩ったりします。


キノコや山菜を採集するのはルカ。

狩りをするのはアリアでした。



―ルカ―


「あら?ちょっとルカ様、見てください」

「何です?おや」

ルカは、採集仲間の奥様に言われて、それを見ました。

「毒キノコじゃないですか。リアルですね」

それは、赤色に黄色いドット柄のキノコでした。



―アリア―


川向うの狩り場に到着しました。


アリアは早速小鹿を見つけました。

母しかの姿はありません。

「ごめんなさい。と、ありがとう」

アリアはエルフの言葉でそう言うと、矢を放ちました。

即死。

「お見事でございます。姫君」

「いやぁ、ラミエル王子にそっくりですね」

「本当に。というか、ラミエル様は騎士だろう?」

「いいじゃないか。一応長男なんだし。王族なんだし」




食料確保を終えると、後は自由時間です。


アリアと竜王がじゃれ合うのを、ルカは静かに見守ります。

勿論、周囲への警戒も怠りません。

今やルカは、アリア姫の正式な騎士ナイトとして、給料も出ていました。

ちなみに、給料の使い道は「姫様に似合いそうなカワイイ物を集める」です♡



昼食の時間に近づいたので、引き上げます。

アリアは抱っこして運ぶ。


「ルカ、今日のごはんは何?」

「ランチですか?朝方に届いた聖安国の“蕎麦”です」

「そば?聞いたことある!長い奴でしょ?」

「はい。美味しいらしいですよ」

「どうやって食べるの?」

「ラーメン感覚で行けと云われました」

「らーめん?」

「はい。ラーメン」

「なにそれ?」

同時進行で新しい奴をそろそろ始めることになるでしょう。

タイトルは阿修羅華あしゅらばな


アリアが大人になったお話です。


血が舞いますが、それでも良い方は読んでみてください。


主な登場キャラクター。

アリア・セシリア・フェアリー

ルカ・セントルイス

竜王

ロンド・スプラチェル

ドラン(新)

夜叉(新)            とか?

グイル・ジャスティス

珠 明鈴めいりん(新)

リー(新)            とか?


どうです?この新顔ぞろい。素敵でしょ?

読みたい方はどうぞ、“ほしぞらひかり”まで。

一か月後には百%連載開始していると思います。


では、ごきげんよう。

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