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46話

ジルクが村長から渡された地図を読みながら歩くこと約20分


「ここら辺に出没する筈だけど…一応警戒は怠らないように。」

ジルクは地図と睨めっこしながら警戒を促す。


「静かな森ですけど…本当にいるんですかね…もしかして移動しちゃったりとか…」

セリアはあまりに静かな森の様子に移動した可能性を示唆する。


すると、急にノラが俺を地におろす。


…どうしたんだ?腕が疲れたとかか?


俺がノラの様子を伺ってもある一点を見つめるだけで何も反応を示さない。


「どうしたの?ノラちゃ…!?」

その様子を不審に思ったセリアが首を傾げながら見つめていると、ノラの視線の先から巨躯の熊が姿を表す。


その巨大さは、優に5mを超えていた。


おいおい…戦車かよ!

__________________

名前:

種族:ジャイアントベア

レベル:18

HP:55/55

MP:18/18

筋力:43

俊敏:37

耐久:48

器用:35

魔力:18

___________________

こいつがジャイアントベアか!馬鹿みたいにでけぇ!


ジャイアントベアはこちらを向いて咆哮をあげる。


「全員散開!」

ジルクが叫んだその瞬間にジャイアントベアが全身の筋肉を躍動させて突進してくる。


ただの突進だが、5m越えの巨大さだとその突進でさえ凶悪な攻撃に化ける。


俺も踏み潰されたくはないので横に飛び退く。


「風刃!」

セリアがジャイアントベア目掛けて魔法を放つ。

だが、毛皮1枚を破り、肉を切るぐらいで威力が減衰する。

それでもジャイアントベアのステータスを確認するとHPは48/55にまで減っていた。


「僕がコイツの気を引くからセリアちゃん達は隙を見て攻撃お願い!」

ジルクは真紅の名槍を取り出し、ジャイアントベアの前にまで躍り出る。


ジャイアントベアは腕をジルクに向かって振り下ろすが巧みな槍さばきでいなす。


俺達もジルクがヘイトを買っている隙に攻撃を加える。


セリアは魔法を俺は変速や強化した爪を使って着々とジャイアントベアのHPを削っていく。

その間ノラはジッと見つめるだけで戦いには参加しなかった。


もしかして…あまり戦闘の経験がないのか?

でもレベルはセリアと同じぐらいだったから行けると思ったんだが…


戦闘に参加しないノラを見てそう考える。


ある程度ダメージを削り、相手の体も満身創痍になってきた頃、突如として方向を変え、ジルクの方からノラの方にまで走ってくる。


!?そっちは…


ノラを見ても顔色1つ変えずに棒立ちのまま突っ立ている。


ジャイアントベアは最後の足掻きとばかりに、ノラに覆いかぶさろうと両手を上げる。


その瞬間、ノラはおもむろに掌を獣の手に変えて、ジャイアントベアの胸の辺りにそっと置く。

すると、ジャイアントベアは糸が切れた人形のように、どさりと音を立てて倒れふす。


…今のは…何かのスキルか?


ジャイアントベアだったものを見ると、外傷は俺達がやったもの以外は無かった。


「す、凄い…今のは何かの技術とかかな…?まぁいいや。」

そう言うとジルクは両手を頭の上に挙げ、ハイタッチの姿勢をとる。


「…ジルク先輩何してるんですか?」


「何ってハイタッチだよ。耳が聞こえないなら体で喜びを示さなきゃ、ほらセリアちゃんも。」


ノラとセリアはその動作に少し戸惑いながらも手をジルクと合わせる。

控えめなハイタッチが成功すると、ジルクははにかんで頷く。


…ボディランゲージってやつか。確かにこれさえあれば耳が聞こえなくてもその時の感情を伝えられるな。


「さて、じゃあこの熊の魔石さえ取れば、依頼完了だね。」

ジルク達は解体用のナイフを取り出し、早速解体に取り掛かる。


この時間俺暇だなぁ…周囲の警戒はもちろんしているが…ステータスでも確認するか。

__________________

名前:ルイ

種族:イッヌ

レベル:19

HP:46/46

MP:47/59

筋力:46

俊敏:44

耐久:39

器用:39

魔力:280

<スキル>

鑑定:3 魔力操作:4 身体強化魔法:3

治癒魔法:3 ※##”**


善行ポイント4200

___________________

…文字化けしてる?


ステータスを開いて最初に目に付いたのはスキル欄にある文字化けしたものであった。


このステータスにもバグが発生するのか?

分からない…


結局文字化けは謎のまま。ジルク達の解体が終わったので、血の匂いで魔物が集まる前に退散した。

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