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45話

「…随分と仲良くなったんだね…」

結局、ノラに抱かれたままギルドに移動した俺達は怪訝そうな目をしたジルクに迎えられた。


「はい、ルイの念話ならノラちゃんとも意思疎通がとれる事が分かったので今はもうルイにベッタリです。」

少し微笑を浮かべながらそう語るセリア。


「…それは良かったよ。それじゃ、昨日オークションで使ったお金を稼がなくちゃね。」

少しの嫌味を効かせながら言う。


「うぐ…すいません…」

痛恨の一撃を受けたかのような声を出しつつ謝罪を入れる。


「あはは、まぁいいよ。僕も気になる商品はないのかい?って聞いたしね…」

ジルクは先輩としての器の広さを見せるかのように笑って許してくれる。


「さて、もう依頼は僕が取っちゃたけどいいよね?」


「大丈夫ですけど、何を受けたんですか?」

依頼を待っている間に受けていたジルクに何の依頼を受けたか聞く。


「僕の知人が住んでいる村に凶暴なジャイアントベアって言う魔物が悪さしているらしいからそれを討伐する依頼だね。」


なるほど…ジルクは知人を助けたいからこの依頼を受けたのかな?


「へー。ジルク先輩に知人…それで、その村はどこにあるんですか?」


「ここからはそう遠くないけど…馬車の待合があるから、それを使って行こうか。」


ほー、馬車の待合所なんてあるんだ。

それでその知人がいるっていう村に向かうのか。


そして俺達はその馬車の待合所とやらに歩き出した。

まぁ俺はノラに抱かれているから歩いてないんだけどね…



「ここが、ジルク先輩の知人がいる村ですか…結構閑散とした村ですね。」


馬車に揺られること大体1時間くらいだろうか。やっと着いたその村はあまり人の姿は見えなかった。


「まぁ凶暴な魔物が近くに住み着いているから家に篭っているのかもね…さて、村長の元に向かおうか。」

ジルクは人の姿がない事をそう推測すると、村長に会おうとする。


「村長ですか?ジルク先輩の知人じゃなく?」


「あぁ、あくまで依頼を出したのは村長だからね。僕の知人とは依頼が終わった後にでも顔を出すよ。」

そう言い終わると俺達を先導するように歩き出す。

その様子からこの村には何度か来ているみたいだ。



「おぉ、冒険者の人ですな。よくぞおいでで!ささ、こちらでお茶でも…」

村長宅から出てきたのは立派な白い髭を生やしたお年を召した老人だった。


「いや、すぐに依頼をこなしたいからお茶は大丈夫だよ。」

お茶の誘いをすぐに断るジルク。


「そうですか…それは有難いです。」


「さて、じゃあジャイアントベアが出没した場所を教えてくれないかい?」


「ええ、少しお待ちを」

そう言って家の奥に引っ込む。

しばらくすると、丸められた紙を持ってきてこちらに渡してくれる。


「こちらはこの村周辺を示した地図です。このバッテンで記された所がジャイアントベアが出没された場所です。」

村長は丁寧にバツ印を記された地図を渡してくれる。

見ると結構細かく書かれている地図だった。


「丁寧にありがとう!じゃあ行ってくるね。」

ジルクは村長に礼を言って、その地図をマジックポーチに入れる。


「はい。お気をつけて。」

見送りの言葉を送ってくれる村長を背に、目的地にまで歩き出す。


「ジルク先輩結構慣れているんですね…」


「まぁ。伊達に冒険者やってないからね。」

そんな感じで大したことないという風に語るジルク。

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