40話
「ここで合ってるよね?」
翌日、俺達は経験値ポーションを出品するためにバリム商会とやらに来ていた。
…外観はめっちゃ立派だどこかの防具屋とは比べ物にならないくらいに。
それに人の出入りも多い。
「とりあえず入ってみようか。」
ジルクがそう言い放ち、先輩として先陣を切って商会の中に入っていく。
「いらっしゃいませ。ご要件はなんでしょうか。」
商会に入ると綺麗な女性が出迎えてくれる。
「4日後に開催されるオークションに出品してみたいんだけど…」
「はい。ではまず…」
ジルクは受付の女性とオークション出品の手樹について詳しく話している。
その間俺は余りこういう難しい事には関与したくないのでそこら辺をじっくりと見る。
多分ここの商会は女性物を取り扱っているのかな?
お客さんが大体小綺麗な女性の方ばかりだ。
この人たちみんなお金持ちばっかなんだろうな…
「…では出品する商品について確認したいのですが。今お持ちでしょうか?」
小難しい取引は終わったのか出品する商品について確認してくる。
「今、ここに。」
そう言ってマジックポーチから経験値ポーションを取り出し女性に渡す。
それを受け取ると女性は何処からか取り出したルーペのようなもので経験値ポーションを見透す。
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鑑識のルーペ
対象物の良否、真偽をルーペで覗くことで見通すことが出来る。
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俺の鑑定みたいな感じか。…俺のアイデンティティが…
「…なるほど。贋物ではない事は確認しました。ではお預かり致します。こちらの商品はバリム商会がオークションまで厳重に管理致しますのでご安心ください。」
そろそろ出品について終わるかな?
結構取引に時間が掛かるんだな。
異世界ならもっとすぐに出品出来るかと思ったんだが。
「あと、これをわんちゃんに。」
そう言って何やら紙に包まれている物を渡してくる。
「これは?」
「そちらはバリム商会で今開発中の従魔用のお菓子で御座います。」
はぇー従魔用のお菓子なんてものがあるのか。
ってか俺いつも人用のもの食ってくるけど大丈夫だよな?
突然ポックリと逝ったら嫌なんだけど…
まぁ治癒魔法で何とかなるか。
「あ、ありがとうございます。じゃあ早速。」
そう言ってセリアは紙の包みを剥ぎ、俺に食わせようとしてくる。
…サクッとした食感で美味しいが。
如何せん人の食事に慣れているものだから味が若干薄い。
「…満足して頂けたようですね。では4日後、街の南西にあるオークション会場でお願い致します。」
女性は頭を下げてお出迎えしてくれる。
これで漸く商会の外に出れる。
「いやぁ。結構大変だったね。」
商会から外に出ると、すぐに愚痴を零す。
「ですね…オークションに出品するのって結構大変なんですね。」
セリアも疲れたのか少しぐったりとしている。
「よし!それじゃあ息抜きに僕のおすすめのお店に連れて行ってあげよう。」
ジルクは調子良くそういい、そのままずんずんと進んでいく。
やっぱり俺も従魔用より、人用のご飯がいいな。
俺はセリアと共にジルクの後について行った。




