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36話

晴れて銅級冒険者となったセリアは早朝からギルドに居た。


「本当に大丈夫なんですか?」

セリアは心配そうに声をかける。


「心配かけてごめんねもう大丈夫だから!」

ジアンナはもう回復しきったのか明るく返事を返す。

「なら良いですけど…」


「じゃあこの依頼でいいかな?」

ジアンナはセリアが出した依頼書を見てかくにんをする。


「はい、大丈夫ですけど…」

セリアは歯切れの悪い様子で頷く。


「…受理しました。じゃあ気をつけてね!」

顔に笑顔を浮かべて出立を促す。


…少しジアンナの様子がおかしい気がするな。なんというか無理に明るく振舞っているというか…


「あの…様子が変ですよ?何処か痛んだりは…」

セリアもジアンナの様子ご変な事に気付いているのか心配そうにする。


「本当に!大丈夫だから…ごめん、ちょっと仕事があるから…」

そう言い残して受付の奥に行ってしまう。


今ので確信した。多分ジアンナはセリアに対して負い目を感じているのだろう。


まぁ、昇格試験の際に自分の監督不行きとどきでセリア達を全滅の危機に瀕させたことが大方理由であるだろう。


「あ…」

セリアは奥に行ってしまったジアンナを見て小さな声を漏らす。

そのまま、少し遠くで待っているジルクの元にまで戻る。


「おかえり…何かあったのかい?」

ジルクはセリアの様子を見て心配する。


「実は…」

セリアは先程起こった事をジルクに説明する。


「…なるほどね。ジアンナさんが負い目を感じているってことかな。…なら、ジアンナさんの認識を改めさせる必要があるね。」


認識を改める…?


「認識を改める…ですか?」

セリアも俺と同じ事を疑問に思ったのか、ジルクに疑問をぶつける。


「そう、結局ジアンナさんはセリアちゃんの事を守ってあげるべき存在って思ってるわけさ。だからセリアちゃんが強くなって認識を改めさせる必要があるってわけ。」


…なるほどね。ジアンナにセリアが守られるだけの存在ではなく、自分で戦えるって事を証明する訳か。


「…つまり、私が強くなればいいってことですね!」

かなり端折ったがセリアも理解出来たようだ。


「そうそう!じゃあ強くなるために討伐しに行こうか!」

ジルクはそのまま調子良くセリアに強くなるための道標を提示する。


「そうですね!」

セリアは目標が出来たことが良かったのか、そのままギルドの門を出る。


「そうだ、ちなみに今回の依頼はいつもの森じゃなくて草原のスライムを討伐でいいんだよね?」

ジルクが依頼の内容を再確認する。


「はい、それで間違い無いですよ。」

セリアも確認に誤りがなかったので肯定する。


…スライムかぁ、前世ではゴブリン以下の底辺として君臨していたが…この世界ではどうなんだろうな。

少し楽しみである。


ギルドの外では相変わらず串焼きの屋台が店を出していた。


「ルイくん、あの串焼き食べたいのかい?」

ジルクが以前見たことある様な既視感を演出する。

まぁさすがに2回目はないでしょ…

『食べたい。』


「だよね、僕も食べたいよ。」


こいつ!まじで覚えとけよ!!ぜってぇ治癒魔法かけてやんね!



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