20話
「はい!討伐隊の報酬と魔石を合わせて銀貨9枚と銅貨3枚です!」
討伐から帰った翌日、俺達はギルドで報酬を受け取っていた。
「は、はい!ありがとうございます!」
セリアはジアンナから受け取ったお金が入った布袋を震える手で受け取る。
「良かったね、セリアちゃん。」
後ろに控えていたジルクもセリアのことを先輩として祝福している。
「続いてジルクくんも報酬の金貨1枚と銅貨2枚です。」
セリアが喜ぶ中ジルクも報酬を受け取る。
ジルクは銅級冒険者ということもあり、セリアより少し多くの報酬を貰っていた。
「ありがとう。ジアンナさん」
ジルクは何となく慣れた手つきで布袋を腰についているマジックポーチに入れる。
「聞いたよ!セリアちゃん今回の討伐で活躍したんだってね。ルイちゃんも活躍したらしいね。凄いよ!」
「い、いえ。ルイはともかく私はそんなに…」
ジアンナに褒められたセリアは俺の事を持ち上げて自分を卑下するようなことを口走る。
いや…そんなことないと思うけどな…ホブゴブリンの時だって|風刃で倒していたし。
「卑下しなくたっていいじゃない、セリアちゃんの風刃は見事な物だったじゃないか。撃つタイミングもバッチリだったし。」
俺が思っていたことを代わりにジルクが言ってくれる。
確かにセリアの風刃は他の魔法使いにも引けを取らない鋭さだった。
「え、えへへ。そうですか?」
セリアは褒められ慣れていないのか頬を赤らませながら口篭る。
「あ!そうだ。今回の活躍でセリアちゃん銅級の昇格試験に参加出来るんだけど…どうする?」
ジアンナは思い出したかのように言う。
「え?だってつい1か月前に鉄級に昇格したばかりですよ?さすがにまだ速いんじゃ…」
「そうかな?僕はセリアちゃんはもう銅級に昇格出来るほどの実力は持っていると思うけどな。」
へぇ…銅級に上がるためには試験が必要なのか、そういえば最近セリアのステータス見てなかったな、鑑定で見てみるか。
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名前:セリア・オズ・マリベット
種族:エルフ
レベル:9
HP:22/22
MP:28/28
筋力:15
俊敏:18
耐久:10
器用:11
魔力:30
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うお!めっちゃレベルアップしてる。
魔力なんか30にまで上がっているし、これなら行けるんじゃないか?銅級昇格の試験
「本当ですか?なら…やってみるだけやってみようかな?」
先輩であるジルクの言葉を聞いて決心したのか銅級昇格試験に参加する決意を言葉にするセリア。
「ふふっじゃあ3日後に昇格試験だからそれまでに色々と備えておいてね!」
「はい!それじゃあそろそろ薬草採取とゴブリン討伐のクエスト行ってきますね!」
セリアは銅級昇格という新しい目標を見つけて決意新たに!といった様子でギルドから出ようする。
「はい。いってらっしゃい!」
ギルドから出ると目の前には以前食べた串焼きの屋台が出ているのが目に付いた。
「おっ!あの串焼き美味しいよね。ルイくんも食べたいのかい?」
俺が屋台をガン見しているのが気になったのか俺に食べたいか聞いてくる。
もしかして奢ってくれるのか!
俺は期待を篭めた瞳でジルクのことをじっと見つめ首を縦に振る。
「だよね、僕も食べたいよ。」
…奢ってくれないのかよ!何となく含みを込めた言い方しやがって!




