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15話

朝起きた俺はジルクと一緒に干し肉を齧っていた。

しかし、この干し肉めっちゃ塩辛い。保存の為とはいえもう少し抑えることは出来なかったのか…

干し肉を食べ終えると水をがぶ飲みする。

これによって塩辛さで乾いた喉を潤す。


「これより目的地まで移動する!各員馬車に乗り込め!」

男の職員が声を張り上げる。

野営地の跡を見ると、焚き火の跡や積荷は既に処理されていたり積み込まれていた。


「ほら、ルイくん行くよ!」

セリア…ではなくジルクが俺を呼ぶ。

俺がそこまで行こうとするとジルクに抱え込まれる。その際お腹を地味に触ってくる。


…こいつ多分犬好きだな。セリアの前では先輩としての威厳があるから出来ないが、いない時に触ってくることが多い気がする。


馬車に乗るとカマセルとフードを深く被っている人とセリアがいた。

相変わらず馬車の中の空気は重い。




そのまま数時間ガタゴトと馬車に揺られていると馬の歩みが止まる。


「ここからは集落の近くなので馬車では行けません。討伐隊の皆さんは徒歩で進むことになります。…ご武運を。」

職員達にそう言われ、馬車を降りる。


目的地までは偵察に行ったメンバーが案内してくれるそうだ。


馬車から降りて数十分、ようやく目的地に着く。

偵察役の人が静かに!と言うジェスチャーで合図を送る。

少し遠くには藁で作ったようなボロ小屋や多くのゴブリンやコボルト中央には一際でかい家と言えるほどの物が建っていた。


「みんな聞いてくれ、情報によると、ゴブリンとコボルトの総数はせいぜい150匹、最上位種もコボルトキングらしい。」

この討伐隊のリーダーである、金級冒険者のオルガが情報を整理してくれる。


「そこでだ。うちのハレナが最初に魔法を集落の中心に撃つ、それを皮切りに混乱したゴブリン達を纏めて潰す算段だ。何か他に質問がある奴はいないか?」

誰も異議はないのか声を上げない。


「私が3分後に魔法を放つから、あんた達は精々私の放つ魔法を刮目していなさい。」


ここで初めて喋ったハレナはやや高圧的に俺たちに言い放つ。

…何となく自分の手柄を見ていて欲しい子供みたいな印象が感じ取れるな。


その言葉を最後にハレナは手に持った先端に紫色の宝玉が付いた杖を掲げ、意識を集中させる。


その瞬間、辺りの空気が変わり、肌に感じるピリピリとした感覚が強まっていく。

その感覚は刻々と強まっていき、俺の体毛やセリア達の髪の毛も自然と逆立って行く。


集落の頭上には暗雲がたちこみ、暗雲の中は激しく明滅している。


ゴブリン達は自然と上を見上げる、それは俺達も例外ではなくまるで餌を待つ雛鳥のように口をぽっかりと開けて見上げている。


肌にひりつく感覚、暗雲の明滅が頂点に達した時ハレナを中心に大きな魔法陣が展開される。

<雷帝の滅光>


それは集落の中心に死を告げる光として顕現する。直後物凄い轟音と衝撃、遠いここからでも感じる熱。


「う、うおおおおぉ!!」

その熱に浮かされたように討伐隊の誰かが雄叫びをあげ、集落に突っ込んでいく。

それを皮切りに他の面々も雄叫びをあげ、

集落に殺到する。

呆気に取られていた俺とセリアとジルクも遅れないように集団の最後尾についた。


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