【03】たのしいがくえんせいかつのはじまり?
入学式当日がやって来た。いつもより早めに起き支度を始めた。支度が終わったら最近の日課であるアリスの所にでも行こうかな…と考えていたら
「リリーちゃん、もう起きてる?」
あれ?いつもよりアリスが来るのが早い。
「うん、今開けるから待っててね」
「朝からごめんね…今日が入学式だからいつもより早起きしちゃった」
「アリスが早起き…だと!?いつもは全然起きないのに!」
「うぅ…そんなに言わないで…」
うん、可愛い。照れ顔可愛いよ。
「あはは…ごめんね。もう少しかかるからゆっくりしていてね」
さて、アリスも来たことだしさっさと準備してきますかね。
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さて、入学式は長くなるのでカットって言うことで…いや本当に長かったから勘弁してください。
簡単にまとめるとよくある挨拶などがあり、この学園の説明があった。基本は元々いた世界の大学みたいな感じで単位さえ取れば進級は出来る。もちろん成績とか悪ければ留年もするし逆に良ければ飛び級もあるとのこと。あ、あと明後日に新入生同士で交流戦(?)みたいなのやるらしいから用意しとけのこと。ちなみに今年の入学生は50名程度らしい。私達と同年代の子達はいなかった。まぁ、それでも皆あまり変わらないけどねー。
私とアリスは同じクラスになった。1クラスあたり10人しかいない。あまり多いと大変らしい。普通の学校と違うし仕方ない事なのかな。
ガチャ
おっとこのクラスの担任らしき人が入ってきた。
「よーし、皆いるかー?今日からこのクラスの担任のカルマだ。とりあえず自己紹介でもするか」
すぐに私の順番が来た。
「私はリリーシャ・アインクラッドです。知っての通りアリスと同じでこの学年で最年少となります。よろしくお願いします」
「ほぅ、まだ子供なのにとても礼儀正しくて素晴らしい。親の育てかたがよかったんだな。うんうん」
まぁ2度目の人生ですし?ある程度はね…もう少し子供っぽくした方が良かったかなー
「えっと…私は…アリス・ベイカーです。よ、よろしく…お願いします」
「とても緊張してるみたいだけど大丈夫かい?確かアリスさんは…剣士を目指してるのか。珍しいな」
「私、魔術の適正が高くなかったので…」
そういえばアリスの適正はほぼ皆無だったな。
「さて、これで一通り自己紹介は終わったな。今度の新入生の交流戦についてだがこれは自由参加だ。戦える者だけ参加してくれ。まだ全然魔法や剣を使いこなせないやつが参加して怪我されると困るからよく考えとけ。次は…」
そして、今後の予定などがあった。授業に関しては皆ばらばらで自分に必要なのを取ればいいらしい。さて、これから楽しい学園を送るとしますかね。
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さて、入学式から3日が経ち交流戦の日がやって来た。私は参加する事にしたがアリスはエントリーしてない。私の事を応援してくれるらしい。可愛いなおい。参加人数は25人。約半分が参加してる。トーナメント形式なので負ければ敗退だが負けるつもりは一切ない。交流戦?だからなんだ。どうせ皆本気で来るだろう。ならこっちも本気で相手するだけの事だ!
「リリーちゃん、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だよアリス。こう見えて初級程度は使いこなせるから」
確かにこの世界の魔法はせいぜい初級から中級魔術がまだ限界だ。
「初戦は…1歳上の男の子か。よし、行ってくるねアリス!」
「うん、気をつけてね。無理だけはしないでね」
「分かってるって」
さーて、いっちょやったりますか!
……To be continued
本当はもっと早く更新したかっのですがねー。遅すぎると終わるのも遅くなるから頑張らなきゃ