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コメント0の日記

作者: 藤本GJ
掲載日:2015/06/07

友達に「ブログやってみいひん?」と誘われた。それは友人同士で日記を見せ合うものらしい。


始めてみると、友達の女の子がやってた。リストに入れた。向こうも入れてくれた。これで向こうの日記が読めた。さっそく日記を書いた。


『今日、バイトで上司に怒られた。みんなの前で怒鳴るの止めてほしい』

って感じでグチを書いた。処女日記がグチでストレス社会を感じた。何時間かして見てみるとコメントが来てた。誘って来た友達からだ。


コスモ『みんなの前で怒鳴るなよなぁ・・・』

嬉しかった。『あいつ出世したらシバく』と返信した。


コミュニティってとこから共通の趣味を持つ人も友達に加え、オレもデビューした感が出て来た。日記でバイトのグチばっかり書いてた。たまに競馬やTVネタも書いた。ある日くらいから誰からもコメントが来なくなった。コスモ君に尋ねると


「GJ君は簡潔に書くから読み切って、ほうって感心して終わっちゃう。スキがないんよ」

と言われた。なので内容を変えた。


『牧場の朝ヨーグルトめっちゃ旨い』

1行でまとめた。コスモ『旨いよなぁ』とおもんないコメントが返って来た。友達の女子は順調にコメント10をコンスタントに稼いでる。


『お風呂上がりにコーヒー牛乳飲んでます。プハ~。旨し!』

コメントが一杯あるなかで

『腰に手ぇあてて飲みや~』


ってのにイラッとした。

『買い取りMAXに好きな女優さんが来る。バイト休みやったら行ったのに』


って書いてもコメント0やった。ここからコメント0が当たり前になった。足跡で誰が読んだか分かるのが余計ツラい。女子にコメントして俺にはしない人がいたからだ。一方女子は


『昨日、ライブ行きましたぁ。グッズも買えて満足満足~』

『あの人らめっちゃかっこいいよなぁ。ボーカルの声もめっちゃ好き♪行ったんや。良いなぁ~』

「クソッ!!!!!」


パソコンに向かって吠えた。情けない。コスモ君は最近ログインしてない。聞いてみると

「オレは友達少ないからあの場所向いてないわ」との事。


結局コスモ君は辞めた。オレも辞めようと思ったけど残った。1人でいい。1人が面白いと言ってくれたらいい。そう思い残った。


ある日、1人東京の競馬好きの女性が「シュールで面白いですね」とメッセージくれた。コメントではなくメッセージなので日記は相変わらず0のままだ。


けど、嬉しかった。


ただ、その女性は就職してからあまりログインしなくなった。


それでも、1人から評価してもらえたので辞めなかった。


今はそのサイトで映画や小説のレビューを書いている。ここならコメント気にしないで良い。レビュー数が100を超えた。

オレの居場所はここだった。

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