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コンスタンボアーズの丘で  作者: フリル
スカイバード学院
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スカイバード学院 第2章  約束

クラウドが語る、エーデルと交わした約束の話です。

スカイバード学院 第2章  約束






「今日から、君は僕のお友達だよ。」




11年前、君は、俺にそう言った。




君の敵であるはずの俺は、君を生かした。

俺を消す予定だった君は、俺を生かした。




あの日から、

生き残るための競争のルールは、君によって変更されたのだ。







それから、君は、俺に何でもくれた。

「クラウド」という、この名前までも。



「クラウド・F・ベルメール」は、君の尊敬する研究者の名前。

なぜ、君は、俺にそんな名前をつけたの?






君は、美しい笑顔を向ける。



「僕にその黒曜石の瞳をくれる?」

「僕に君をくれる?」

「僕の側にずっといてくれる?」

「約束だよ?」



君は、あははと笑った。




君がほしいなら、なんでもあげる。

俺は、君にすべてを捧げる。





それは、恩か、借りを返すためか?と聞かれたら、Yesとは言えない。

君が一番嫌いで、恐れている言葉。

この気持ちは、何なのか。






俺は、君のその冷めた瞳とまた一つ約束を交わす。


「条件は、ただ一つ。誰の命も奪わずに、僕を守り抜くこと。」




俺は、この命を犠牲にしても、君を守り抜く。

けれど、君はそれすらも許してはくれない。

俺は君より先に死んではいけない。





いつか君が、自分を必要としなくなったとき、俺はどうなるのだろう。



















今回は、クラウド視点の一人称の語りになりましたが、次回は、学園生活に戻ります。

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