2013年 1月12日
今日、人間を1人殺してしまった。いや、仕方のない事だったと思うのだが、罪悪感が有るので一応この日記に書き記しておこう。起きてから特にする事も無かったので、コンビニの中の商品を物色していた。すると、コンビニに誰かが入って来たのが分かった。僕は棚の物陰に隠れながら入って来た方を見た。其処には狩猟銃を構えた1人の男性がいた。男性は防備服を着ており、それで直ぐ『レジスタンス』だという事が分かった。僕は男性が人間だと分かるとあの『欲求』を覚えた。男性は商品を物色しながら、だんだんと僕が隠れている1番奥の棚まで近付いて来ていた。遂に、僕の棚の前まで来た時には『欲求』は限界まで来ていた。が、我慢した。2度と人間をゾンビにはしたくなかった。だが、殺意は覚えた。此処で男性を殺さないとあの狩猟銃で殺されてしまうだろうから。「あっ」と男性が叫んだ。多分、僕に気付いたのだろう。もう躊躇はしなかった。「うおぉぉぉっ」と雄叫び声を上げると男性の顔面目掛けて殴り掛かった。「ドシュ」という音と共に拳に生温かい液体がかかったのが分かった。僕の拳は男性の顔面をド真ん中で貫通させていた。僕は自分の強さに驚いた。人間には有り得ない強さだった。ゾンビになったらこんなに力が強くなるのかと初めて思い知らされた。僕はその後、狩猟銃は貰い、男性の死体はその他の『レジスタンス』に気付かれない様に近くの川に捨てた。男性には悪いが、これは僕が生き残る為なんだ。そう言えば、狩猟銃は今後何かの時に使えそうだな……。