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序章:透明人間の独り言

<???視点>




「こいつ、影うっす!!」




たった一言。


この一言から始まった俺の人生は、それはもう災難なことだらけだ。



かつて秋葉原と呼ばれていたこの街は、以前と何も変わっていない。何も…


ただビルが並び、大勢の人々が無言で通り過ぎていく。

寂しい街だ。

今、その街は人々から“空舞祈からぶき”なんていうお洒落な名前で呼ばれている。


そして、名前だけがお洒落な空舞祈に住んでいる俺は、1つの能力を持っていた。

能力って言っても、二次元にしか存在しないような能力。


望んでいたわけじゃない。



そう、違和感を覚えたのは中学1年生の頃からだ。

クラスの男子から、「影うっす!!」と言われてからどんどん、俺の影がうすくなっていった。

とうとう中学3年生になれば、両手を先生の目の前で振っても、全く気づかれない始末。


最初は単なるいじめかとも思ったが、家族にも気づかれなかった事もあって、俺はやっと気づいた。

“ただ単に”影がうすいっていうんじゃない。“能力”だったんだと。


そしてついに、クラスメイト…いや、大勢の学年生徒からあだ名がつけられた。



“透明人間”



これはあだ名じゃない。完全な悪口だと、当時は強くこのあだ名を嫌っていた。

まぁ透明、という言葉を使って俺の能力を表すのなら、透明になれる能力っていうことになるのか…

影がうすくなる能力、よりはマシか。



昔話が長くなってしまった。

能力を使いこなすのに苦労したりと色々あったが、そこは省こう。



とりあえず、今までの話を簡潔にまとめるならこうだ。


『俺は透明になれる能力を持ち、空舞祈に住んでいる』


はい、以上。

…つか俺は、なんで独り言で自分の過去をまとめてるんだか…ま、親とも音信不通で誰も友達が居ない以上、普段から独りででも喋ってないといつか喋れなくなるような気がする。




さて、時間も遅いし、もう寝るか…



――この能力が、いつかなくなることを信じて。

なんだかプロローグからよく分からない展開になってきましたが、これから頑張って連載していきたいと思います。宜しくお願いします!

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