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※はじめて、先輩と


恋人同士ってこんなにすぐ喧嘩しませんかm(_ _)m


全国のカップルすまん。


こんにちは。

牧村 朱音です、とか先輩に言っても仕方がないのでしょうけれども、これは自己紹介です。



今日は、哀しい日。


それでも少し心の奥で嬉しい、と思っているのはきっと傷付きたくないから。

哀しい、と思ってしまうより、嬉しいと思う方が何倍も傷付きません。


ごめんなさい。

私が悪かったのです。ごめんなさい。

先輩がいらない、と言ったのにお節介で買ってきた私がいけないのですよね?

でもそう思って、たくさん謝ったら先輩はもっと怒って、


「ただ謝るなんてやめて。苦しくなるから」


と、よく分からない。

私にはよく分からないのです、先輩。

先輩は、私がいらないと言ったアイスクリームを買ってきて、無理に食べさせようとしたから怒ったのでしょう?

分かっています。


先輩。

初めて、貴方が声を荒げるのを見ました。

初めて、貴方が笑っていないのを見ました。


初めて、貴方が舌打ちするのを見ました。


初めて、初めて――急な事柄が多過ぎて私の馬鹿な頭ではさっぱり追い付かなかったのです。

ごめんなさい。ごめんなさい。


本当の心を言います。



初めて、貴方が怒るのを見て、恐かった。

初めて、貴方が始終無表情で、恐かった。

初めて、貴方が舌打ちをして、恐かった。


何をされるのかと思ってしまった自分が嫌だった。

信じられなかった、先輩のことを。



ああ、ごめんなさい。

初めての喧嘩はとても恐いものですね。

いつも不安な時は貴方に頼っていましたものね。


友達が嘘を言ったとき、テストの点が悪いとき……いつも、いつも貴方にばかり。


そういえば貴方の不安は一体、誰が聞いてくれていたのでしょうか。

貴方はいつも、


「それは、寂しいね、哀しいね。」


と、そっと頭を撫でてくれました。

でも私は貴方の頭を撫でたことがあったでしょうか?

ないでしょうね。


ああ嫌だ。

私は自己中な女でした。


でも――どうか捨てないで。


もう一度。



贅沢を言うならば、貴方の悩みを不安を今、ここで吐き出して下さい。私を使って。さぁ、お願いです。


私にその柔らかそうな頭を撫でさせて下さいませ。

私の胸に顔を埋めて、泣きじゃくって下さい。






あの……。


私に言ってください。

駄目な所、嫌な所。治るかどうかは分からないし、それが私を変えてしまいそうならやめます。



ねぇ、先輩。

私に頭を撫でさせて。






『ごめんね。いいよ』


次回は、会話オンリー+文章になるやもしれません。


仲直りの回です(´・ω・。)

先輩ぜったいこんな顔。

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