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貴方、なんて恥ずかしく、親しい呼び名は私との間柄ではまだまだ全く出来ないということは、はっきり、分かっています。


私は今こうして詰まらない手紙を書いてみようと思って、机に向かっていますがまだどう呼ぼうか、分かっていないのです。


昔もこんなことをしようと思い、夜中の何か名前も分からない昆虫の鳴き声を聞きながら、つらつら、考えあぐねた覚えがあるのです。可笑しいですね。

デジャヴュ、というのでしょうか?


私からこんな手紙が来たって、楽しくも、ましてや、嬉しく思うなんてことはないでしょう。それでも少し期待してしまう自分が堪らなく嫌なのです。


先輩、馴れ馴れしいと思って下さって構いません。寧ろ、私みたいな馬鹿な女は、綺麗さっぱりと振ってしまって下さい。いえ、それを望んでいるわけでは決してないのです。ただ、もう疲れてしまったのです。周りからまだ告白しないのか、と圧力をかけられる事も、それに恥ずかしそうに笑って見せなければならないことも。

もともと芯が強くなく、自我なんて崇高なものなんて持っていない私です。

周りに流されて、いい加減な気持ちのまま告白なんぞ大それたことをしてしまいそうで、怖かったのかもしれませんね。


先輩にはベスト、といっても可笑しいでしょうか?一番可愛らしく見える日に、一番綺麗な声が出る日に、一番人好きのする笑みを浮かべられる日に――想いを告げたかった。


そこで私の容姿の事なんか思い出してはいけません。先輩の美的感覚からはかなり外れた容姿をしていることくらい誰にでも分かるのですから。



それでも分不相応にお手紙してしまったことを後悔はしていません。



先輩、私は今 生まれて始めてこんなに冷汗をかきながら、大変恥さらしなこの手紙を朗読しているのですが、御返事は貰えますか?







『    』









麦茶です(o・ω・o)


また新連載を始めようと思います。


よろしくお願いします。

辛辣なご意見、優しいお言葉――全てを糧に生きる、それが麦茶クオリティ))))




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