表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/108

1月22・23・24日

木枯らしの吹く音寒き冬の夜はかけても君の恋しかりけり(樋口一葉)





大寒波が近づいてゐるらしい。古代の人が作つた暦、二十四節季とは正確なものだと驚く。また古今を問はず、寒さは人恋しさを刺激する。樋口一葉も恋人・半井桃水を想ひ、掲出歌を詠んだ。彼女の短い生涯にあたたかい愛があつたことに心が慰められる。





真白羽を空に連ねてしんしんと雪降らし来よ天の群鶴たづむら(岡野弘彦)





岡崎市美術博物館を訪ねるため三河地方にやつて来た。刈谷に宿泊。東海地方は寒いが雪ではない。逆に首都圏は珍しく雪になるといふ予報。今年一番の寒波。掲出歌の岡野弘彦は釈超空の弟子。歌と国文学の両方で今も活躍してゐる。




生きて負ふ悲しみぞここ鳥髪に雪降るさらば明日も降りなむ(山中智恵子)





山中智恵子は塚本邦雄や前登志夫と同じく鬼才前川佐美雄に師事し、歌人・国文学者として活躍した。しかし掲出歌は不思議な神話的なスケエルの歌である。人間が生きる悲しみ。それを象徴するやうに雪は降り続ける。悲しく、美しい光景である。首都圏に雪。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ