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4月22・23・24日

ふるさとをいづれの春か行きて見むうらやましきは帰る雁がね(光源氏)



いづれの春になつたらふるさとに帰れるのだらう。いや帰ることは出来ぬのだ。北に帰る雁がうらやましい。一千年前の愛の英雄の呟きは21世紀の春の私たちの悲しみと響きあつてゐる。





花はなほ春をもわくや時知らぬ身のみものうきころのながめを(伏見院)




こんなに悲しい時も花は咲くべき春が分かるのだらうか?私は憂ひに沈み、時の流れも分からない。伏見院が父帝後深草院の崩御を悼む歌である。帝王もまた人間であり、悲しみは普遍である。





散り散らず聞かまほしきをふるさとの花見て帰る人も会はなむ(伊勢)




散つたか散らないか聞きたい。ふるさとの花を見て帰る人が私に会ひに来て欲しい。伊勢の絶唱である。東海地方は寒冷な大垣も葉桜だが東北の桜は絢爛と咲いてゐるだらうか?

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