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11月16・17・18日

かよひこし枕に虫の声たえて嵐に秋の暮ぞきこゆる(嘉陽門院越前)





ああ、季節はああといふ間にうつろつてしまふ。一昨日の夜に冷え込み、風邪がぶり返す。昨日は暖房を入れ、病臥してゐた。気がつけば、虫も鳴いてゐない。秋の暮れ、初冬を感じる。一年ももうすぐ終はる。





み山よりおちくる水のいろ見てぞ秋は限りと思ひ知りぬる(藤原興風)





一昨日から厚地のシヤツを着て、暖房のスイツチも入れた。昨日は冬用の上着を着て、仕事に出かけた。冬が近い。掲出歌では山から流れてくる水に散つたもみぢが混じつてゐて秋の終はりを感じたと歌ふ。





山おろしに散るもみぢ葉やつもるらむ谷のかけひの音よわるなり(鴨長明)





今日も季節の変はり目の歌。谷にかけてある樋に、散つたもみぢがつもり、流れる水の音が弱ると歌ふ。その音に冬の訪れを感じるといふ繊細な歌。日本人は聴覚でも季節を感じてきた。

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