表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/108

10月4・5・6日

露ながら草葉の上は風に消えて涙にすがる袖の月かな(木下長簫子)





長簫子は秀吉の妻・高台院の兄の息子(甥)で播磨の国や若狭の国に領地を持つ大名であつたが和歌の歴史の方に大きい足跡を残した。草葉の上の露にうつつた月が消へ、涙に濡れた袖に月がうつると歌ふ。長簫子は細川幽斎や松永貞徳、小堀遠州などと文化を担つた。大河ドラマに出てこない英雄はたくさんゐる。





庭の虫はなきとまりぬる雨の夜の壁に音するきりぎりすかな(京極為兼)





今日は一日中雨が降りしきり、冷え込んだ。街を見てゐると学生は一気に冬服に更衣したやうだつた。最近は夜になると秋の虫のオオケストラを聴くことが出来たが、虫たちはだうなるだらうか?雨とともに秋は深まり、思ひも深まる。





陶器すえものの白く光れる我が風呂に静かにつかる秋の夕暮れ(立原道造)





久しぶりに地元の温泉に入る。大垣は北陸に近く、寒冷なので、陶器の家風呂より、にぎやかな温泉の方がよろしい。とはいへ、今日は昨日とうつて変はつて少し汗が出るぐらゐだつた。秋晴れの空は爽やかに澄んでゐた。穏やかな季節が過ぎていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ