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9月28・29・30日

つきぬけて天上の紺曼珠沙華(山口誓子)





近代の俳句の中で最も有名で、最もすぐれた作品の一つである。紺の秋空と真紅の曼珠沙華のコントラストが素晴らしい。今日も田舎道を一時間ぐらい歩いたが曼珠沙華も美事に咲いてゐる。穏やかな美しい季節になつた。





曼珠沙華鋭きかたち夢に見しうちくだかれて秋ゆきぬべし(坪野哲久)





坪野哲久はプロレタリア歌人でありながら、貴族階級の団体「心の花」と協力し、新しい団体「日本歌人」を作つた。戦後短歌の改革の源流はそこにある。しかし坪野哲久はさういふ背景抜きに忘れがたい絶唱をいくつも残した。





曼珠沙華葉をまとうなく朽ち果てぬ咲くとは命さらしきること(斎藤史)





今月は日中はまだ暑いがさすがに朝晩は冷えてくる。この「私の折々の歌」も半年続いた。巡る季節とともにこれからも続けていきたい。掲出歌を詠んだ斎藤史は100歳近くまで現役歌人として活躍した。「日本歌人」の中心が彼女であり、塚本邦雄に強い影響を与へた。

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