表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/108

8月16・17・18日

卵産む海亀の背にとびのって手榴弾のピン抜けば朝焼け(穂村弘)





穂村弘さんの歌は言葉の組み合わせ方が素晴らしい。産卵する海亀。手榴弾のピンを抜く。そして朝焼けの美しい浜辺。バラバラの材料を一首の美しい詩歌に仕立て上げる。ため息が出てしまふ。意味が分からないのに美しい光景が目を閉じると広がる。それが詩歌の醍醐味だ。





裸祭りの花崎遼太乙女座の生まれ死にたいほどはづかしい(塚本邦雄)





塚本邦雄先生のあまりに華麗で、博い知識に裏付けられた詩歌を前にするとたじろいでしまふ。しかし塚本邦雄先生は掲出歌のやうな軽快で面白い歌も作ってゐる。8月も折り返したが若者たちは元気である。





もし君と結ばれなければ月の出る夜にだけ咲く桔梗になろう(岡しのぶ)





岡しのぶさんが掲出歌でデビユウした時はまだ十代だつたと思ふ。あはれ深く清々しい詠み口に詩的衝撃を感じた。リズミカルで若々しい詠みつぷりだが、日本の詩歌の伝統に連なる立派な作品でありながら、幻想美も感じさせる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ