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8月1・2・3日
朝焼のうつくしさおわかれする(種田山頭火)
8月になつた。夏の朝焼けの後は天気が崩れやすい。山頭火の句にはそんなさみしさが漂つてゐる。そしてまた8月になり、立秋が近づき、夏の終はりを敏感な人ならば感じとる。と言つても若者にとつてはまだ一ヶ月夏休みである。
冷や麦の緑うす紅児に取らす(山中蛍火)
ああさうだ。冷や麦の中には何故か色つきのものがあり、父母はそれを食べさせてくれた。そんな親の愛を思い出す夏の一日。もつとも私は元気で冷たい食べ物はあまり食べない。夏バテ知らずである。
海賊船に乗れば海賊夏休み(芝崎綾子)
昨日は涼しくて過ごしやすかつたが、今日は暑さが盛り返した。街に元気な子供の姿が目立つ。海賊のやうに元気である。真つ黒に陽灼けしてゐる。朝は私の自宅の隣でラヂオ体操をしてゐる。夏真つ盛り。