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7月10・11・12日

君がふと冷たくないかと取りてより絡ませやすき指と指なり(角倉羊子)





「もつと冷房を強くしてくれ」と言つてゐる人をよく見かける。そんなに暑くないのに。掲出歌は素直に読むと冬の歌だが冷房の強すぎる夏の電車や劇場の恋人と考へてもロマンテイツクだ。





いつ帰る?いつ来?いつ逢ふ?いつ別る?いつ行く?我をいつ忘るるや(小池純代)





日本語(に限らず東洋の言語)では疑問・反語・詠嘆は同型で文脈で理解する。いつ帰るのか?いつ来るのか?いつ逢ふのか?いつ別れるのか?いつ行くのか?そして最後は疑問ではなく忘れないで欲しいといふ呼びかけであり、「I LOVE YOU」の意味であり、ジャズの名曲「FLY ME TO THE MOON」と同じ趣向だ。





息あつくわれをまく腕耐えてきしかなしみをこそ抱かれたきを(沢口芙美)





恋人に体を抱きしめられながら今まで耐へてきた悲しい心を抱いて欲しいと願ふ歌である。しかし裏返してみるとこの歌の主人公には抱きしめてくれる恋人がゐる訳で、ある意味切ない幸福が描かれてゐることに気づいた。

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