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6月22・23・24日

あの夏の数限りなきそしてまたたった一つの表情をせよ(小野茂樹)





今日は夏至。掲出歌は戦後の短歌ベストテンを決めやうとしても必ず一位二位を争ふ絶唱である。あの夏、恋人はさまざまな表情を見せた。けれどそれは一つの「愛しい」表情に集約されるのである。夏の恋歌として、この歌は和歌の歴史の中で輝いてゐる。





思ひかね妹がり行けば冬の夜の川風寒み千鳥鳴くなり(紀貫之)





恋心を抑へかね愛しいあなたのところに行くと冬の夜の川風が寒く千鳥が鳴いてゐる。季違いと言はないで欲しい。平安時代、真夏にこの歌を唱へると辺りが涼しさに包まれるといふまじなひがあつた。私も今日、この歌を唱へてみた。しかし猛暑は去らなかつた。





花もてる夏樹の上をああ「時」がじいんじいんと過ぎてゆくなり(香川進)





ちよつと田舎町に仕事に行く。車道の脇に立葵が満開になつてゐる。季節はめぐり、時は流れ、生命が輝いてゐる。夏は暑く、冬は寒い。それが自然の摂理である。それを改めて受け入れるだけだ。夏を抱きしめたい。

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