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6月10・11・12日

瓜ばたけいざよふ空に影まちて(河合曾良)




あまり梅雨らしくない暑い日が多いが食後メロンをいただいてゐる。掲出句は「奥の細道」の旅の中で芭蕉の弟子、曾良が詠んだ。私はスイカも好きだが、メロン派である。桃派、枇杷派、鳳梨パインアツプル派でもある。





泣く涙雨と降らなむ渡り川水まさりなば帰り来るがに(小野篁)





死者のため流す涙が雨になつて降つて欲しい。死後の世界に渡る川の水があふれ、氾濫して亡き人が帰つてきたらよいのに。古代の巨匠は妹のために歌つたが、大震災から3ヶ月、亡き人たちの魂にこの歌を捧げます。





いそちまり語り合ひたる妻はなしけふもむなしく梅雨の雨降る(入江相政)





入江相政侍従(子爵)は昭和帝の側近として権力を握つた大物である。しかし五十年あまり連れ添つた子爵夫人に掲出歌のやうな挽歌を捧げてゐる。たとへ庶民でも変はらない普遍的な悲しみなのではないか?

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