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5月25・26・27日

美しい薔薇さはつてみる、つやつやとつめたかつた。薔薇はいきてる。(山川弥千枝)




名古屋の鶴舞公園に薔薇が真盛りになり、見に行つた。薔薇のお花見。薔薇の歌を探したが女流歌人は意外と薔薇を歌つてゐない。例外が15歳で亡くなつた昭和初期の歌人山川弥千枝だつた。弥千枝は「薔薇は生きてる」一冊を残し、文学の歴史に名を刻んだ。死因は結核である。





鮒鮨や彦根の城に雲かかる(与謝蕪村)





元気そのものの祖父母が老人会の旅行のお土産に押し寿司をくれたが私は生憎押し寿司が苦手なのである。今日は関西が梅雨入りした。掲出句は華麗な道具立てを好む蕪村にしては珍しい生活の香りがする。





夕立の雲も残らず空晴れてすだれをのぼる宵の月影(永福門院)





永福門院は伏見天皇の皇后であり、和泉式部、式子内親王、与謝野晶子などに匹敵する偉大な女性文学者であつた。しかしその作風は理知的で日本の文学史の中で異質である。今日、全国的に梅雨入り。夏の夜、雨上がりの月を待つ梅雨明けを早くも待つてゐる。

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