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5月4・5・6日

夏近きこの天と地の黎明を見よたおやかに聞けるジュピター(永井陽子)





このジユピタアはモオツアルトかホルストか友人と言ひ争つたことがある。平原綾香のおかげでホルストが優勢かもしれないが、私はたおやかといふからにはモオツアルトだと確信する。永井陽子先生が亡くなられたのは11年前。48歳だつた。まだ信じられない。





花は根に鳥は古巣に帰るなり春のとまりを知る人ぞなき(崇徳院)




「和漢朗詠集」の中に「春が終はると花びらは根つこに、鳥は古巣に帰る」といふ漢詩がある。崇徳院はその言ひ回しをさらりと受けとめ、「その春はどこに行くのでせう?」と清々しく歌つた。今年の春も終はる。万感の想ひと共に。





今日もまた青葉のさくら雪と降る山路超えてや夏の来ぬらむ(正徹)




NHKラジオでアナウンサアが話してゐたが春や秋は最近、短くなり、夏と冬が長くなつた気がするとのこと。私もそんな気がする。今日は立夏。正徹は中世最大の歌人である。さくらの青葉が雪のやうに降り注ぎ夏が来ると歌ふ。豪快で明るい。そんな季節を私も願つてゐる。

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