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3月13・14・15日

世を恋うて人を怖るる余寒かな(村上鬼城)





村上鬼城の絶唱として有名。この気持ち、非常によく分かる。世の中はにぎやかで恋しい。しかしそこに生きる人々への怖れ。それでも断ち切れない恋しさ。それは偉大な文学の主題である。昨日の雪から冷え込みがちよつと戻つてゐる。春が足踏み。





高き家に君とのぼれば春の国河遠白し朝の鐘なる(与謝野晶子)





俳句の歳時記はヴアレンタインデイはあるが、ホワイトデイはまだない。ホワイトデイの句は若い子たちは作つてゐるかもしれないが、私には見つけられなかつた。それならば恋の歌人を選ばうと思つた。古代なら和泉式部か定家。当代なら俵万智さんか、穂村弘。しかし、やはり恋の歌人は与謝野晶子に尽きるだらう。早春の後朝。





明日知らぬわが身と思へど暮れぬ間の今日は人こそ悲しかりけり(紀貫之)





昨日、ホワイトデイなどと書いてゐたが夕方、東北に小規模ながら津波が押し寄せ、夜は関東地方で比較的大きい地震があつた。いまだ天変地異がおさまらず、人心不安である。私たちみな明日知らぬのだが、生きてゐる限りは周りの人に思いやりを持ち続ける。それが人の心。

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