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佐保さんは最強  作者: 偽物ハウス


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1/1

佐保は豪運

初めて書いたのでいろいろ許してください。


毎日コンビニ弁当ほぼ詐欺生活4日目

 俺の名前は佐保。

 山田ハウスの一員だ。

 現在、俺は「限界まで同じコンビニ弁当を食べ続ける生活」という、山田ハウスの企画の真っ最中である。

 ――そして今日は、その4日目。

 山田ハウスの拠点から実家へ帰る途中、ハンドルを握りながらスマホをチラ見する。

「やっぱり運転しながらの競艇も悪くないなぁ……」

 画面には締め切り間際のレース。

「2-3-5だぞ……2-3-5……2-3-5に2万円賭けてるぞ……」

 そして――

(実況)『2-3-5で決まりました!』

「よっしゃあああ!! 帯いったんじゃね!? 帯いったんじゃね!?」

 結果はオッズ51.2倍。

「うわー、もう少し張っとけばよかったわー……まぁまぁ当たったしいっか」

 軽くため息をつきながらも、頬は緩む。

「明日、新しく“一週間で20万円使い切る生活”とか提案しようかなー」

 完全に調子に乗っていた。

 ――圧倒的勝利。

 俺は愛用のアイコスを取り出し、一服する。

「ふぅ……良かったー。入金、2000円のつもりが20000円になってたしな」

 ――イッ、イッ、イッ。

 車内に、俺特有の気持ち独特な笑い声が響く。

「……あぁ、なんか寒気してきた。気をつけて帰ろ」

 そのときだった。

 前方――反対車線。

 猛スピードで突っ込んでくるトラックが見えた。

「は?」

 一瞬で理解が追いつかない。

 左はガソリンスタンド。右は民家。

 逃げ場が、ない。

 その状況を、なぜか俺はこう例えていた。

(これ……パチンコでグールのラッキートリガー入る確率くらいじゃね……?)

 ――そんなことを考えた一瞬が、致命的だった。

 ハンドルを切ろうとした瞬間。

 目の前には、もうトラックがあった。

 そして――

 衝突。

 視界が、白に弾けた。

 * * *

 ――気がつくと。

 そこは、真っ白な空間だった。

「……は?」

 周囲には何もない。

 ただ一人、見慣れた顔がこちらを見ていた。

「あんた……ヒロック?」

 そう声をかけると――

「シュワッチ、って誰がヒロックじゃい」

 意味不明な返答が返ってきた。

 よく見ると、そこにいたのは“濃い毛”だった。

「佐保。215連勤やし一旦休め、異世界とか興味ある?」

「は?」

「あっ、もちろん元の世界にも戻れるから安心してなー」

 ……これはアレだ。

 事故で頭がイカれたやつだ。

 そう判断した俺は、適当に答える。

「……賭け事があるなら興味あるよー」

 すると、そいつは満足そうに頷いた。

「OK、じゃあ飛ばすねー」

 軽いノリでとんでもないことを言う。

「あーあと“ギフデット”つけといたし。元の世界に戻る呪文は――

 【柔らか気持ちいい最高】。

 異世界に来る呪文は――

 『人のお金でギャンブルがしたい』な」

「いやちょっと待――」

 言い終わる前に。

 強烈な眩暈が襲ってきた。

 視界が歪む。

 意識が沈む。

 そして――

 完全な闇に包まれた。

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