『近所に住む速記シャープ』
二本の速記シャープが、近所に住んでいました。一本は見習い速記者の、もう一本は普通の人の家で暮らしていましたが、普通の人の家で暮らしていても、速記シャープとしての実力は発揮できませんので、見習い速記者の家に引っ越してくるように勧めましたが、普通の人の家の速記シャープは、住みなれた家を離れたくないと言って、この提案を断りました。
そうこうしているうちに、普通の人の家で暮らしている速記シャープは、床に転がっているところを踏みつけられて、折れてしまいました。
教訓:速記シャープを一番大切にするのは速記者にほかならない。