表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/18

8.誘拐

魅了なんてスキルを手に入れてから3日ほど経った。

僕は起きたら陰陽術を使いつつ運動して、疲れてきたら泣きわめいていろいろお世話をして貰って寝るというのを繰り返している。

その成果だろうか、若干僕が強くなっている感覚もした。


さて、今日も運動をしよう。

と、思ったんだけど、何か嫌な予感がする。

なので、寝た状態でシャドーボクシングをすることにした。

これな、見られても問題ないでしょ。


そんなことを2分ほど続けていると、覚えのない足音が聞こえた。

僕は父親と母親の足音は覚えてるけど、それとは違う。

そして、その足音がかなり近づいたところで、


ガチャッ。

扉が開いた。

うん。

やっぱり見たことない人だね。


まだ目がよく見えるわけではないから分からないけど、体格からして男の人っぽい。

その音この人は僕の方に迷わず歩いてきた。

何が目的かな?

もしかして、親戚とかかな?

おじさんこんにちは!


「これが、救世主」


僕の瞳をジッと見つめた後、そのおじさんは僕を抱え上げた。

そして、そのまま出口に歩いて行った。

え?何?

外に連れて行ってくれるのかな?

確かに、そろそろ同じ景色に飽きてたから、別の場所に行ってみたかったんだよねぇ。


「ガイア様。馬車を用意しておきました」

「、、そちらが、救世主様、ですか?」


「おそらく、な。ただ、俺が鑑定する限り、スキルを5つ持っている」


「ほぅ。5つですか。赤子としては異例の数ですな」


男の人は別の人と話しながら、馬車に乗った。

、、、あれ?

外に連れて行ってくれるって期待してたけど、この形は僕が思ってたモノと違うぞ!?

よく考えてみると救世主とか言ってたけど、まさか、この人、怪しい人?


「び、び、びやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


「なっ!?救世主様!?」

「こ、困ります。そのように叫ばれてはぁ!」


誘拐だと思った瞬間には僕は叫んでいた。

僕の声では助けを求めることは難しい。

だけど、この馬車に人を注目させることはできる。

この辺りにどれくらい人がいるかは分からないけど、うるさかったら誰かしら覚えてくれるはず。

そして、僕が誘拐されたって分かれば、この馬車に疑いがかかる。

そうすれば、僕は無事に救出されて、家に帰れる。

はず!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ