4.こき使われる父
「うぇぇぇぇぇぇええ!!!!!」
僕は泣き叫ぶ。
うぅん。
自分でやってるんだけど、うるさいなぁ。
しばらくすると、
バタバタバタッ、ガチャッ!
「ど、どうした?」
男の人が部屋に入ってきた。
背は高く、眼鏡をかけている。
右手には明かりの付いたろうそくを持って、、、って!
あれは、ろうそくじゃない!?
「あぁ。おしめを取り替えれば良いのか」
おしめを取り替えられている間にも、僕はずっと光源を眺めていた。
炎が浮いている。
大事なことだから、もう1回言うね。
炎が、浮いている!!
まあ、前世の僕もできたんだけどね(ドヤァ)。
え?今できるかって?
、、、できませんけど、何か問題でも?
「ん~。レオンになにかあったにょ~。ふぇぁ~」
あくびをしながら女の人も入ってきた。
この声聞き覚えがあるなぁ。
確か、母親、だったけ?
「ん。おしめを今取り替えたところだよ」
「そう。じゃあ、ミルクもあげといてくれる?」
「りょう「今、何時だっけ?」
「え?4時くらいじゃないかな?」
父親と思わしき人と母親と思わしき人が話をしている。
僕は平和だなぁと思いながら話を聞いていた。
この会話ができるなら、戦争中とかではないんだろう。
「なら、ミウたちのご飯も作っといてあげてくれる?」
「明日早いらしいから」
「、、は、はぁ~I]
「あ、あとぉ~」
たくさんの頼み事をされる父。
ちょっとかわいそうになってきた。
これが、夫婦かぁ。