3.転生しちゃったゾ!
(うっ!、、ここは?)
意識が戻る。
どうやら、転生は無事に成功したみたい。
しかし、目がうまく開かない。
(まさか!植物とか洞窟とか水たまりとか、人じゃない物に転生しちゃった!?)
僕は少し不安になる。
できないかどうかは別として、動けない状態で僕を殺そうとしてた2人の相手をするのはかなりきついからね。
「、、、おめでとうございます」
「立派な男の子ですよぉ!」
「いたいいいたいいたいいた、、え?」
「何?もう生まれたの?」
声が聞こえる。
人間の言葉っぽいし、人に転生できたみたい。
(良かったぁ)
僕は安心した。
安心したからだろうか、眠くなってきた。
まだ、寝たくな、、zzz。
・・・。
(、、、はっ!ここは!?)
僕は目を覚ました。
「うぅぅぅ」
うめき声が漏れる。
今日は、目が見えた。
初めて見たこの世界は、とても暗かった。
「、、ぁぁ」
どうやら夜らしい。
辺りは静かだ。
特にすることもないので、僕はふと自分の観察をすることにした。
赤子らしく手や足は小さく、握力や脚力が低いため、柵を越えられそうもない。
そして、僕の胸には黒い模様が。
この模様は、呪い。
『レベルアップ不可の呪い』だね。
「、、あぶぅぅ」
ため息が出る。
自分の赤子らしいため息に思わず笑ってしまい、少し心が明るくなった。。
そのとき、ひんやりしたモノをどこからか感じた。
それじゃあ、僕も赤子として、赤子の特権を使わせて貰おうかな。
「うぇ、うぇ、うぇえええええぇぇぇんっ!!!!!」